今回はNetflixドキュメンタリー映画、ウィル&ハーパーをご紹介いたします。
本当はAppleTVプラスのドラマ、ハイジャックのレビュー予定だったんですが、記事を書いていて煮詰まってしまったのでちょっと息抜きしようと本当はジョージクルーニーとブラットピットのウルフズという映画を鑑賞しようと思いました。
でもNetflixだったかAppleTVプラスだったか忘れてテレビでNetflixをつけたらこの映画の方が面白そうだと思って見始めたのですが。
大当たり🎯🎯🎯。2024年のベスト級一本。マッドマックス/フュリオサやDUNEパート2、濱口監督作品の悪は存在しないに匹敵する素晴らしさがある映画でした。本当に泣き笑い、多くを教えてもらった作品です。もう本当にオススメしたく、鑑賞してもらいたい。素晴らしい作品です。
予告編はこちら🔽🔽🔽
https://www.netflix.com/jp/title/81760197?s=i&trkid=260108134&vlang=ja
✴️ウィル&ハーパー/レビュー✴️
なんて温かく、でも苦しく、美しいのだろうと思いました。
まずはウィルフェレルというコメディアン兼俳優の紹介から致しましょう。
ウィルフェレルはアメリカでは有名なコメディアンで、私も大好きなコメディアンです。ちょっとアメリカに住んでいた事があって、いつも定番で見ていた番組はサタデーナイトライヴという番組でした。コントをメインとした番組でウィルフェレルはその番組で活躍するコメディアンでした。
俳優としては最近だとバービーで会社の社長を演じていましたね。あの作品は彼のユーモラスなキャラクターなしでは語れないところがありました。
コメディアンとして英語でも面白く見れるのはレットハットチリペッパーズのドラムとのコント?がとても面白いのでぜひ見てください。こちらです。
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https://youtu.be/0uBOtQOO70Y?si=SJmaujSnneSy-OFG
そんなコメディアンのウィルフェレルと親友ハーパーの2人旅。ハーパーはサタデーナイトライヴの脚本家で、自分は男性ではなく女性なのだと認めて女性になる。
ウィルは驚き、再び出会って女性となった今でも親友である事ができるのか、ハーパーは車で旅行が好きなので一緒に旅をする事になります。
ハーパーは旅先で見知らぬ人達とバーなどで触れ合うのが好きだった。田舎も好きだった。でも女性となった今、見た目の違いから嫌悪されてしまうのではないか、、
ウィルフェレルの人柄、コメディアンとしての資質がこの重苦しいドキュメンタリーを明るくし、笑わせてくれるし、それが大きな救いになっている。
私もそうですが、旅に出て見知らぬ人と会話したりするのは結構楽しいものです。海外も含めて色々なところに行きましたが、多くの人が好意的で少しの交流でも大きな思い出になるし、知らぬ土地でも笑い合えたという事は大きな自信にもつながります。
ハーパーもそれは同じだろうし、男性として当たり前に受け入れている生活圏内から抜け出したくて旅に出るという事もあったと思う。
そしてあの広大な土地を旅して多くの人と触れ合う事で、自分がアメリカ人である事に誇りを感じていたのではないかと思います。
あの古いJEEPをいまだに手放さず、乗っているのは、アメリカに乗っているという感覚もあるのではないか、と感じたりしました。
でもそれが今では恐ろしくてできない。女性となった自分を憎しみと嘲笑でさらされて傷つくのは耐えられない。
ハーパーは苦しんでいる。その一つ一つの心の言葉が旅をしながら、ポロポロと出てくる。
訪れた場所での触れ合い、SNSでの書き込み、その先に砂漠という、生と死の象徴を越えたところにある家。
かつてからハーパーがどのように自分の事を思い、独白する姿を見つめるウィルファレル。
旅をして心がとぎほぐされて、たわいのない事を語り、独白し、そのラストはただただ笑いながら涙しました。
無理解と無関心がまだはびこり続ける社会の中で、旅を通して2人を多くの事を教えてくれた。そしてこの2人のやった事は、大きな壁に少しずつ穴を開けて壊していく。
そのユーモアとその美しさで。
最後にウィルフェレルへ。俺も20年前にアメリカ横断を格安バスでした事があります。シアトルからニューヨークまで行って、その時初めて確かダンキンドーナツだったと思うけど食べた記憶があります。
ありゃ不味かった。あの固いドーナツが美味いだなんて、どうかしてる。もっとアメリカにはうまい物があるでしょうに。ウィル。
そんなところも最高です。
星🌟5段階評価
個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟
オススメ度:🌟🌟🌟🌟🌟
ぜひご覧ください‼️