ドラマと映画の時間

U-NEXT、Netflix、ディズニー、Amazon、Appleプラスのドラマ、映画の感想と紹介をしていきます。

59.ブリーラーソン主演ドラマ‼️レッスンインケミストリー

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今回はAppleTVプラス配信のドラマで、ブリーラーソン主演ドラマ、レッスンインケミストリーの紹介をしたいと思います‼️

予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/-1PuK8mxASE?si=MeWZpix1fp3ZvdaF

 

ブリーラーソンは知っている方も多いと思いますが、ROOMという映画で見事な母親役を演じてアカデミー主演女優賞を受賞しています。

 

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私もとても好きな映画です。ご覧になっていない方はぜひ鑑賞ください。

 

レッスンインケミストリーは小説でも有名で私自身も知っていましたが、今回ドラマを見た後に図書館で借りて読みました。なかなか面白かったです。

ブリーラーソンはマーベルヒーローの中でも最も強い、と言われている主要キャラクター、キャプテンマーベルを演じていますし、日本でも人気のある俳優です。

また任天堂のゲーム好きとしても知られていて、かなりのオタクでスーパーマリオ関連のゲームをやっていて、ケンカになって彼氏を家から追い出した、という逸話まであるくらい好きなようです。ちなみに調べたらゼルダの伝説というゲームが好きなようですね。

 

私はゲームがド下手で、小学生の子供にパパはド下手すぎて話にならないと言われて一切やらないので全くわからないのですがw、ブリーラーソンはインタビューで任天堂のゲームソフトはほとんどやってると思う、という発言をしているくらいで、筋金入りのゲーマーである事は間違いないようです。

 

レッスンインケミストリー

 

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さてあらすじを紹介していきましょう。

1950年代のアメリカで、科学者としてずば抜けた才能があったが、女性であるために科学者を諦めざるを得ない状況になっていきます。

やがてテレビで料理番組の依頼がきてから専業主婦を軽んじる国民に対して、料理のレシピ以上の事を伝えていく、、、というストーリーになります。

 

ブリーラーソンの他に、トップガン2で有名になり、マーベルのサンダーボルトても出演するルイスプルマンが出演しています。このルイスプルマンが本当に素晴らしい演技をしていました。

 

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今年のエミー賞のリミテッド部門/1シーズンもので主演女優賞はtrue detective4に出演したジョディフォスターでした。
詳しくはtrue detectiveのレビューを見ていただきたいのですが、羊たちの沈黙という名作のエッセンスをドラマに注ぎ込んだ事に対する評価が高かったし、他に三体というドラマもノミネートされてましたが、あのドラマもジョディフォスターのコンタクトという映画がなければ三体という小説とドラマはなかったわけですから、そういう点もコミで評価されたのかなと推察しました。
私はジョディフォスターの大ファンですが、正直、このドラマに主演したブリーラーソンに受賞して欲しかったな、と思います。

 

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科学者として過集中してしまう人物とApple特有のドラマの質感を理解して双方のバランスを考えてとても印象的な演技をしていたと思います。
このドラマのストーリーをNetflixやHBO(U-NEXT)で制作されたならば、もっと絶望的に演出したのではないか、と思います。
しかしAppleはドラマの背景セットやファッションがどのドラマもとてもオシャレになっていて、スマホiPadの大きさでも暗い気分にならないようなドラマ作りをしている特徴がうかがえます。
とても哀しく暗いはずの物語を絶妙なバランスで面白くかつ考えさせられるドラマ内容でした。
女性が料理をして旦那に食べさせるという発想を料理を科学的に捉えて調理するという発想はとても面白い。
炭水化物も炭素と水素の化合物という意味合いがありますから、なるほど1番身近な科学だなぁと感心したし、料理番組で説明するところも楽しく見れました。

 

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ま、正直言うと本もドラマもやや簡潔すぎるかなと思いましたし、題材としてもっと深く掘り下げられたのではないか、と思ったりしました。
でもこれは実は日本人にとっても考えるべきドラマで多くの人に見てもらいたいという気持ちがある。

 

日本/世界の科学界の現状

 

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このドラマを見ながら思ったのは理化学研究所のある女性研究者が発表したスタップ細胞の件です。
歴史的発見という風に大々的に発表して理研もメディアもこぞって女性研究者を持ち上げておきながら、その発表に待ったをかけると理研は知らんぷり、メディアは理研の科学者に嫌われたくないから女性をこきおろすという極めて幼稚で非常に暴力的な仕打ちをしました。
あれは明らかに理研に他企業からの金を落とすための工作活動をメディアと共にやった結果でした。あの優秀な女性研究者は被害者と言ってもいい。
確かにあの時点でスタップ細胞があるというのは、軽率だったと思います。

 

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科学的立証とは一度成功したら立証とはならず、例えば100人の人間が同じやり方で同じ結果になる、それで初めて実験成功でなぜ成功したのかという理論の大筋の合意を得て、科学的立証といえる。

女性ではなく理研は歴史的な発見だからこそ慎重に対応すべきだったし、メディアはさらに慎重にしなければいけない。なのに浮かれてフライングした挙句に、綺麗な女性が見つけたならば、もてはやせば注目してくれると勝手に研究とは違う注目をしたから、あんな結末になった。
若い研究者が未熟なのは当たり前です。反省すべきところはあったが、全ての責任を負うべきは上司の男性で彼女ではない。


ただでさえ理系に進む女性は少ないのに、あの報道は女性蔑視を煽り、科学界に進む女性の立場を危うくする結果にしたのは間違いないと思います。

 

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何かの発見をした時に、女性でモデルのような体型や顔立ちをしていると、そちらの方に報道が偏りがちになったり、変な注目を集めた上でもし間違った研究結果であるならば、必要以上のバッシングがきたりする事は間違いなく起こりやすいでしょう。

 

これは男性ならば起きない現象です。

日本の科学界はまだそんなところです。全くドラマと関係ない話をしてしまったけど、世界の理系の女性の研究者に対する風当たりは強いのは確かです。ぜひこのドラマを見て頂ければな、と思います。

というわけで紹介は以上になりますが、ブリーラーソンはプロデューサーとしてもこのドラマに取り組んでいて力の入れようが伝わってきます。

エミー賞では受賞はできませんでしたが、ヒューマンドラマではあるがエンタメ作品としても見れる充実作となっています。ぜひご覧ください‼️

 

星🌟五段階評価

 

個人的満足度:🌟🌟🌟🌟

 

オススメ度:🌟🌟🌟🌟

 

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