ドラマと映画の時間

U-NEXT、Netflix、ディズニー、Amazon、Appleプラスのドラマ、映画の感想と紹介をしていきます。

27.オススメ映画:誰がハマーショルドを殺したか

今回はU-NEXTで配信されてるドキュメンタリー映画作品、誰がハマーショルドを殺したか?という作品を紹介したいと思います。

予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/F_2LeqFRymw?si=oYHdlAL6fLl_bZjt

 

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実はこのブログで三体特集をやっていましたが、小説の三体の黒暗森林編の上巻148ページに国連の瞑想室の場面があるのですが、これを2代目国連事務総長ハマーショルドの提案によって作られた、という事が書かれています。

これは実在の人物で、今回紹介するドキュメンタリー映画はこのダグハマーショルドの死の真相を探る内容となっています。

 

ただこれをドキュメンタリーと言ってもいいのかちょっとわかりません。

明らかに演出が入っているので、これをどういうべきか、ちょっとわからない。

モキュメンタリーというジャンルはありますが、モキュメンタリーはフィクションをドキュメンタリーのように撮るというのが定義なのですが、これはドキュメントであるのは間違いないのでどういうべきか、ちょっとわかりません。

しかしとにかくこの結末は誰も予想できない内容なのは間違いないと思います。

 

この映画をみた時、私は見終わった後にソファに深く沈みこんでしばらく動けなかったです。

映画的演出が入るから真っ向からドキュメンタリー作品と言うのは違和感があるけど、かなり複雑な話で取材したストーリーをタイプライターを打つ秘書に向かって話す演出でわかりやすい展開になっています。

 

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簡単にあらすじだけを説明します。国連事務総長ハマーショルドが墜落事故で亡くなり、それが誰かに殺されたのではないか、というところから始まります。どんどん真相に迫っていくけどやがて手詰まりになり、しかし自体は思わぬ方向に転がっていく。
その思わぬ方向に転がっていく真相があまりに受け入れ難い現実でした。

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アフリカ大陸そのものはヨーロッパにいいようにあしらわれ、ダイヤモンド、鉱物だけでなく、ジャングルを焼き払い、人も動物も見せ物として奴隷として連れていかれて、挙げ句にもしこの現実が事実なら言葉もない。

私がタイプライターを打つ女性ならばパニックになっています。自分のルーツと故郷の大地を散々搾取し続けること300年近く、文化も生物も失われて挙句に信じられない現実を突きつけられる。

 

監督は意図して黒人女性に語りかけ、その様子をまじまじと見てカメラで映すのは明らかに演出だし、演技をしてるのはわかります。

白人が搾取する側としての演出なのだけど、わかっていてもその作為的な演出に怒りを感じました。

それもこれも全て最初で語る事が全てだと思います。

事の真相が全てわかるならこんな演出や笑えるシーンも含めてやろうなんて思ってないんだ、というのは監督の本音でしょう。


ここまで取材してかなり近いところまでいった手腕は評価するけど、このドキュメンタリーの作り方には違和感がある。だがこれが事実なのか、そうでないのか、見る価値は充分にあります。

ぜひ見てほしい作品です。

 

星🌟5つに対して

個人的満足度:🌟🌟🌟🌟

 

オススメ度:🌟🌟🌟🌟

 

26.三体に影響を与えた映画コンタクト 

今回は3回に渡って三体に最も影響を与え、個人的にも大好きな映画、コンタクトの紹介をしたいと思います。

 

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当時公開された時は、映画館で6回は見た挙げ句に、いまだに毎年一回はBlu-rayで見返している映画です。カールセーガン原作も3回は読み返しているくらい好きな小説です。

この映画の影響はとても大きく、クリストファーノーランのインターステラーはその代表例でしょう。父と娘の話でありながら、主演のマシューマコノヒーはこのコンタクトに出演してる事がとても影響してると思います。

 

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三体の小説では、5冊あって第二部の黒暗森林まで読むといかにコンタクトをとる事が危険な事か、という事が書かれていてこの映画/小説の内容を否定してしまう形になるけど、第三部まで読み進めていくと最終的にはコンタクトの小説/映画と共鳴する形になっていきます。
ぜひ三体を読んだ方、あるいはドラマを見た方はこのコンタクトの小説や映画をご覧になっていただきたいですし、コンタクトを鑑賞した方はぜひ三体の小説/映画をご覧になっていただければと思います。

私が小説三体の魅力書いた記事はこちらです🔽🔽🔽

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2024/04/14/210913

 

実はこの記事を書くにあたり、何度となく書き直しているのですが、色々と考えた結果、ネタバレ全開でいきたいと思います。とにかくインターステラーアカデミー賞を受賞したメッセージにも影響を与えた作品です。

 

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あまりにインターステラーやメッセージの映画が有名になったのでその影に隠れてしまってあまり見られていませんが、この映画なくして上記の映画もなければ三体の小説/ドラマもなかったと思います。

U-NEXTで配信されてますから、ぜひご覧になった上でこの記事をご覧ください。

 

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このコンタクトの映画の見どころは、なんといってもオープニングの映像美。ノイズまみれの地球からどんどん離れていくにつれて音が聞こえなくなってきます。だんだん地球から離れてゆく事によって過去の電波の声が聞こえてくる。そして日本でいう七夕の織姫星のヴェガのところでぷっつりと音が途絶えてしまいます。

 

これは電波自体はここまで届いてはいる、という事です。もちろんエネルギーそのものは弱まっていて仮に受信したとしても全く聞こえないと思いますが、理論上そういう事を映像化しています。

そこからエリーの目が映るシーンまで、何度見ても飽きません。

映画のオープニングはとても大事ですが、コンタクトと2001年宇宙の旅は群を抜いて素晴らしいオープニングではないか、と思っています。

あと昨年のバービーも良かった笑。

 

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父との思い出を胸にコンタクトを取り続ける主人公が痛ましくも感じつつ、ある電波をキャッチします。調べ方がとても良いんですよね。しっかりと他の国と連携してこの受信した電波が人工的なものでないかをチェックします。

そして自然の数字列ではありえない素数列である事を確認する。これは割り切れない数字という事で、これは間違いなく知能をもった生命体が送ってきた電波である事が判明します。その後の展開でヴェガである事が判明する。

映画館で見た時、およそ40億年以上の歴史がある地球でようやく人が月に行ったくらいだというのに、4億年しか経ってないヴェガに文明があるという設定はあり得ないと思いながらも、それは自分の物差しでそう思っているだけであって、完全に否定できないところで未知の世界にとても心が躍動したのを憶えています。

当時は20代で若さを言い訳にしてはいけないけど笑、あまりに周りが見えていませんでした。

とにかくマシューマコノヒーにイラつきましたね笑。

私は宗教を信じてる人間など馬鹿だと思っていました。徹底的にこきおろしていたのだけど、マシューマコノヒーの言ってる事全てに腹が立っていました。

 

だからこそこの映画で自分がどれだけ浅はかだったか、わかる事になるのですが。

 

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エリーは実証されたものこそが事実であるという事を科学者として、自分の人生の1番大事な柱として生きています。
しかしその生き方が彼女を苦しめる事になる。証人喚問でのあのエリーを演じるジョディフォスターのあの表情。
あの表情を映画館で初めて見た時に、本当に悔しくて悔しくてたまらなくて、涙が出てきました。
エリーを問い詰める政治家や官僚がどれだけ多くの戦争を引き起こしてきたか、どれだけ歴史を歪めてきたか、そんな奴らがどうしてエリーを攻めることができるのか、冗談じゃないと思いました。

しかしその後の展開。いつ見ても扉を開けたそのシーンに大号泣してしまいます。後にも先にもこの映画くらい毎度泣かされてしまう映画はありませんw。

冒頭のオープニングシーンで様々な星々/銀河が映りますが、あれでも1000ピース以上あるパズルの1ピースにしかすぎません。それでもあれだけ星々があるという事は、個人的にも生命体はいる、あるいは誕生するだろうと思います。

 

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科学と宗教。水と油の関係と思っていたましたが、実際は隣あわせである。エリーは公聴会で自らの信条を否定する事になりますが、それは彼女自身が、マシューマコノヒー扮するパーマーの宗教価値観を否定した事と重なります。

 

神はいるのか?それをどうして否定できるのか。映画館でエンドロールを見ながら動けずに自分の未熟さを恥つつも新たな世界観を獲得して気分でとても爽快であったことを憶えています。

コンタクトという意味には宗教と科学の、未知なる世界に対してコンタクトをとる、という意味も含まれているし、エリーのコンタクトを取っていたようにヴェガの生命体も同じようにコンタクトをとっていたという流れはとてもドラマチックだなと思います。

 

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小説では5人の科学者を中心にストーリーは進んでいくのですが、ラストは計算された数字の中で0と1だけの数字で埋め尽くされた部分があります。ノート一面のページにゼロの数字で埋め尽くされた状態、そのページにマルを描く。
そのマルの描いた線が1という感じです。

 

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メッセージのポスターです。コンタクトの影響が伺えます。

天体物理学者でもあるカールセーガンの本音は別として、この宇宙は誰かが創造したものだという形で終わっていきます。映画を鑑賞後にこの小説を読んで、面白い終わり方だなぁと思いつつ、いまだに星空の写真を撮る時には様々な事を考えます。
夜空を見上げても、日常でも自分の中で神は見つけられていませんが、この映画の影響があってジョディフォスターは神のような存在だと崇めています。
彼女に迷信はするな、という映画でもあると説教されそうですが、それでもこの妄想に依存してこれからもニコニコ生きていければと思います。

 

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演出、演技、全てにおいてトップクラスの出来といえるこの映画をぜひ見ていただければと思います。

 

 

 

25.Netflixドラマ:三体レビュー

今回はNetflixで配信されているドラマの三体のレビューとなります。

 

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前々回、前回にわたって三体の事を紹介してきましたが、今回のレビューで最後です。2つの記事を読んだ上でこのレビューを読んでいただければな、と思います。

またネタバレは極力避けるし、本編のストーリーにはなるべく触れないようにしてレビューはするつもりです。

このレビューは小説との比較して書きます。小説を読んだことがなく、ドラマがとても面白かったという方はかなり面白味を削いでしまう可能性が高いです。

 

できれば小説とドラマとの違いに興味ある方だけおススメします。

 

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まず予告編からレビューするとw、音楽でレディオヘッドのeverything in its right placeという曲の合唱バージョンが使われています。 

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この三体はオックスフォードの5人組が主要クラスという事で、同じオックスフォード出身のレディオヘッドの曲が使われていると推察します。

そしてこの曲はKID Aというアルバムに入っていますが、レディオヘッドは前作のアルバムでバンドサウンド、ギター、ベース、ドラムというサウンドで音楽を作る事に飽き飽きして、KID Aではほとんどバンドサウンドで作られずに電子音楽にてアルバムが作られています。

つまり古いサウンドを捨てて新たな態勢で音楽を創造する、三体もこれは他のSF作品とは違って新たなSF作品である、という事でこの楽曲を使用したのだと思います。

 

実際にはシーズン1では使われていません。いまだに発表されてませんが、作られるならばシーズン2以降に確実に使われると思います。カーマポリスという曲、KID Aの前作にあたるアルバムに収録されてる曲は使われてます。

 

レディオヘッドの曲が流れる予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/dMAnHKc8B3s?si=93YL-Opis2jKSY_W

 

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ここからは本編ドラマのレビューとなります。果たしてNetflix版の三体はたった8話でどこまで描くのか?というのが期待と不安でいっぱいでしたが、本当に驚きました。ここまでまとめ上げてくるとは思ってもみなかったです。

さすがといえばさすがですが、同時に首をひねってしまうところも多々あったかなと思います。

 

なるほどと感嘆し、さすがだなと思ったのは小説の第一部と最終章の第三部を同時に描いていた事。

確かに同時代に行われていたので、これを同時並行でストーリーが進むのには感心したし、最大に良かった点だと思います。

 

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やっぱり同時並行でストーリーが進むとはいえ、最大の驚きはトマスウェイドが登場してきた事ですね。第三部の重要なキーパーソンがいきなり出てきた時は、それもダーシーが部下にいる事は、最初は頭を抱えて大丈夫か?このドラマ、ホントに大丈夫か?と心配しました。

 

そのトマスウェイド演じるリーアムカニンガムはゲームオブスローンズのダヴォスという役を演じています。ゲームオブスローンズの記事を書きましたが実は七人の侍に影響されており、ダヴォスは七人の侍で重要な役をやっている志村喬/しむらたかしをモチーフにしてる事がわかります。

七人のサムライでの志村喬は腕の立つサムライを探して、盗賊と戦うために戦略を立てる役でした。

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今回のウェイドはどうでしようか?D.Dコンビは今回もリーアムカニンガムに志村喬的ポジションを与えている事がわかります。優秀な人材を探して戦略を立てる。盗賊が宇宙人になって襲ってくるというストーリーに変わっただけですね笑。

なぜリーアムカニンガムがウェイドを演じるか、この事を知ってるのは日本では俺とこれを読んでいる人くらいじゃないかな。

世界でもそんなにいないと思います。それを思うとちょっと嬉しい笑。

 

ゲームオブスローンズの記事はこちらです🔽🔽🔽

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2023/05/16/214330

 

小説では中国が舞台のところが今回はイギリスが舞台であるという設定やオックスフォードの5人組という変更点も個人的には気になりませんでした。

小説は小説、ドラマはドラマであり、ゲームオブスローンズを手がけたD.D.コンビに求めるのは「忠実である事」ではないので、個人的には興味深くまた斬新で面白いとは思いました。

 

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ただここから厳しく言及していくと、前々回の記事で書いた通り、Netflixのドラマ制作方針と三体ストーリーの質が噛み合っていないな、というのが見終わった後の実感でした。

科学的根拠があまりに解説されずにストーリーが進みすぎている。三体運動にせよ量子もつれにせよこの事が説明されるのと説明されないのとではドラマを理解する事、面白さの深みも半減してしまうところがあります。

その科学的根拠をストーリーで解説されないのもNetflixのドラマは打ち切りが多く、ただでさえ三体の第一部はどうしても重たくゆっくりなペースだから、省ける/はぶけるところは省き、前へ前へテンポよく進めて行かないと打ち切りになりかねない、という事実が透けてみえるような気もしました。

ここでドラマもしくは小説を読んでる方に三体の物理に関して、簡潔かつ詳しく解説してる方のご紹介をしたいと思います。

「このこねこの1日一冊本紹介」というチャンネルです。1日一冊本を紹介してる読書家のチャンネルですが、この方は私以上の筋金入りの三体ファンで、物理にも明るい上に、三体のような本を待っていたんだ!!というような熱意と物理に対しての情熱が溢れていて、ストーリーに沿って話をしてくれるのでとてもわかりやすいと思います。

他にもたくさん三体の解説動画がありますが、とりあえずドラマしか見てない方はこちらの動画を見ると事足りるのでぜひご覧ください。🔽🔽🔽

 

https://www.youtube.com/live/4BLUfVvsdwE?si=0OaaIeY81H2yzWPz

 

話を戻してもう一つ気になったのはジンチェンの存在です。

 

 

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これは小説版では最終章であるチェンシンがモチーフになっています。舞台が中国ではなく、重要キャストも多様性を意識したキャストにも賛成なのですが、気をつけなければいけないのは、アジアの文化をヨーロッパやアメリカ人にわかりやすく変換してしまう事だけは注意しなければいけない。言うなら日本を舞台にしたハリウッド映画でちゃんと日本の事を描いた作品はないという点があります。とにかくスシ、新幹線、ニンジャ、ヤクザに刀を振るわせればジャパンだ、と描いているドラマや映画が多いと思います。

これがコメディ映画なら好きな人は見れば良いとなるけど、このドラマはそのコメディドラマではありません。

多様性というのは、キャストが様々な人種が出ていれば良いというわけではない。その地に根差した文化を西洋の人間にもわかりやすく伝える事でもありません。

 

ジンチェン/チェンシンはかなりアジア的な思想/概念を体現してる女性だと小説を読んで感じました。ここで違うドラマで例えるならば、ジンチェンは現在ディズニープラスで配信されている大人気ドラマ、将軍/SHOGUNの穂志もえか演じる藤がかなり近い存在と言えます。

 

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穂志もえか演じる藤は、不遇の姫君です。ある時、敵対するサムライ達が庭先にドカドカと押し入ります。その時に藤は怒り狂って怒鳴るわけでもなく、銃をを向けて静かに一喝して屋敷から出ていきなさい、と言ってサムライ達を追い払います。

 

ある意味で物のように扱われる女性と、三体生命体がきたら虐殺か奴隷しかない境遇が似ているし、それに対して静かに向き合う藤とチェンシンの姿が重なりました。

 

太極拳や剣術では強さを水に例える事があります。水の流れのようにしなやかである事、水をイメージして瞑想したり、そういう概念/思想が漫画をはじめ生活圏にまで影響を及ぼしています。

藤にもチェンシンにもそのしなやかさと水の一滴のような「純」さを感じさせる役です。

 

そしてその水の一滴/水滴そのものが一つの強さの象徴として三体では描かれるところがあります。

 

Netflix版三体のジンチェンにははっきり言ってそのような印象は全く見受けられませんでした。言うならばハリウッド映画/ドラマによくある「戦う女性」になっていて、それは白人でも黒人でもできる事だし、中国人の書いた小説だからアジア系の人がキャストされただけでないか、仮にこれがヨーロッパやアメリカの作家が書いた本ならば、主要キャストにアジア系の人が選ばれただろうか?と猜疑連鎖/サイギレンサを生んでしまう事になってくる。

 

徹底したリアル志向のドラマ、将軍の存在

 

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上記に示した将軍/shogunというドラマですが、第一話は900万回の再生記録叩き出し、ディズニープラスの歴代一位を記録してます。とは言ってもディズニープラス自体はできてから月日がそんなに経ってませんから、歴代一位といってもそんなにピンとはきませんが、それでもスターウォーズ、マーベルシリーズを有する中でその人気ドラマを抑えて一位というのは驚くべき事です。

 

フィクションであるにも関わらず、関ヶ原前夜の政治闘争に揺れ動く様は、とてもリアルで惹きこまれながら見ています。

正直、2024年3月の話題ドラマは売り上げ部数3000万部は超えたであろう三体だろうと私だけでなく、世界中が予想していたと思うのですが、ロッテントマトの批評家、視聴者支持率にしても話題性にしても三体よりも将軍の方が上なのは間違いない。

 

中世の政治的闘争と人間群像劇、世俗の雰囲気、そして臭い/におい以外は全て映す事を心がけているかのような戦いの残酷シーンと性描写に、D.Dコンビの手がけたゲームオブスローンズを重ねる人は世界中に多くいると思います。また将軍というドラマを手がけているスタッフもゲームオブスローンズをかなり意識してるのは間違いないでしょう。

 

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はっきり言って内容といい、この当時の社会システムやサムライという特権階級にしても西洋の人々はほとんど理解できないと思います。

それだけではなく、将軍ではほぼ全編にわたって日本語で日本人以外は字幕で見る事になります。それでもお構いなしに、理解されずとも知った事ではないと言わんばかりに徹底的にリアルな政治闘争と人間群像劇にこだわっている。これはとても驚異的な事です。

 

今までは全編字幕のドラマは海外ではヒットしないと言われていたけど、多くの人々が惹きつけられている。

あのドラマを見た後に三体を見ると、やはりアジアの文化を西洋の人にもわかりやすくしすぎてはいないか、と思ってしまう。

 

VRの中国の歴史でも英語の会話だし、小説ではおそらくキルビルに出演していた栗山千明をイメージしていた智子が、違うタイプの女性になっている。

 

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違うタイプの女性でもドラマと小説では違うのでそれを受け入れたとしても、あのマトリックスとニンジャをイメージした服装には個人的にはちょっとゲンナリしてしまいました。

将軍のように理解できなくとも英語圏に寄せすぎずにこだわりをもってやって欲しかったというのが本音です。

ただこれもD.DコンビがそうさせたというよりもNetflixのドラマ制作方針がそうだから、それに沿って作った、というのが本当のところなのかもな、と勘繰ってしまいます。

こういう事をもう言わないためにこれを最後にしたいのですが笑、やっぱりHBO型のドラマというか、歴史ドラマで屈指の名作、カエサルを主人公としたローマのように、あるいはゲームオブスローンズのように、テンポは遅くともしっかり描いたHBOとD.Dコンビが再びタッグを組んで作ってもらいたかった、と思ってしまう。

 

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それでも三体を見るべき理由

 

かなりマイナス要因を書いてきましたが、それでも三体はぜひ見てもらいたいですし、小説も読んでもらいたいと思っています。

D.Dコンビの気になる発言として、シーズン4までやりたいという事を言っていたらしいのですが、正直このペースでいったらシーズン3で終わる予定なのだろうと感じていました。シーズン4までやるならば、おそらくドラマオリジナルのストーリー展開をする事が予想されます。もしそうならば俄然、期待が高まる。

 

まぁ原作に猛烈に入れ込みすぎのアホなヤツと言われれば本当にその通りなので笑、狂信的なファンの妄想くらいで読んでもらうくらいがちょうど良いのかも知れません。

 

でも前の記事で指摘した通り、この三体は人間に多くの事を教えてくれる物語です。

 

一つの命は、宇宙の広さよりも大きい。

 

本でこの真実を深く語られ始めるのは第二章の黒暗森林から、ドラマではこれからです。そして人類の歴史を俯瞰してみると、人類の発展はこれからかも知れない。

 

私は北海道に住んでいますが、100年前に東京あるいは九州にいくのは困難な事でした。交通手段が未発達だったからです。

今では多くの人が東京おろか海外にまで行けるようになった。

昔にタイムスリップしてその生活をしてみたら窮屈/きゅうくつに感じる事でしょう。

 

では遠い遠い未来はどうでしょうか?

 

おそらく多くの人々はスターウォーズのように、未来は様々な惑星に人間が住み着いていて、そして自由に宇宙を航行してる姿を思い浮かべる姿はさほど困難な事ではないと思います。

 

自由に宇宙を航行できて色々な星に住む事が実現していたら、未来の人間はかつて地球という一つの星で暮らしていたという事実に窮屈に思う事でしょう。

そんな未来の人々はこう思うと思います。

 

かつて人間は地球という星で自給自足の生活をしていた。

 

この一言で地球の歴史は片付けられる。

人類はある意味で村からまだ外に出ていない状況ともいえます。その村の中で上を見ずに絶えず争いあっている状態といえる。

広大な宇宙の歴史で見ると、砂粒にも満たないこの青い星の歴史は、人類はまだ幼年期にもまださしかかっていないかも知れない。

 

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この三体というドラマ、あるいは小説を通じて、ぜひその事を実感していただければ、と思います。

 

人類はもっと遠くへ行ける。

 

 

 

Netflix版ドラマ、三体

星5つに対して

個人的満足度:🌟🌟🌟

オススメ度:🌟🌟🌟🌟🌟

 

 

24.小説三体の魅力

今回は全世界で2900万部以上のベストセラー小説で、Netflixでドラマ化された三体の魅力について書きたいと思います。

前の記事でもNetflixで三体が制作される事に対する率直な感想をきました。もしよろしければご覧ください。

 

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Netflixの三体とWOWOW、U-NEXTで配信されている三体は全く別物です。Netflixはゲームオブスローンズを作ったD.BワイスとデビットベネオフのD.Dコンビが作った三体で、WOWOWとU-NEXTで配信されてる三体は中国のテンセントという会社が制作した三体です。

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まずはこのドラマを紹介する前に、全世界で2900万部以上のベストセラー小説について説明したいと思います。自分もこの三体という小説は読んでいてもうすでに3回ほど読み返していて、こよなく愛してる作品と言っていいし、三体マニアと言ってもいいかなと思います。

 

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この作品は宇宙とコンタクトをある中国人がとった事によってある事が起きて、地球だけでなく宇宙全体を巻き込む事象が起こるというストーリーです。

作者のリュウツーシンは多くのSF作品に影響を受けて、この三体ではその娯楽作品と哲学、そして物理学をベースにしてとてつもなく豊かで非情ではあるが、重厚な人間群像劇を描いた作品です。

私もとても魅了された1人ですが、この三体という作品にとって1番核となった、1番影響を受けた作品はおそらくロバートゼメキス監督、ジョディフォスター主演のコンタクトでしょう。

 

 

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三体が父と娘の話かと言われれば違いますが、父との死別という事が大きな影響をもたらすという点ではそうですし、宇宙生命体とコンタクトをとろうとする点もそうです。

また映画のコンタクトでは

ヴェガの星の生命体もまた何者かに導かれ、この宇宙は、、、というストーリーそのものが三体にとても影響を与えている事がわかります。

このあらすじを紹介しただけで本を読んだ方で死神永生まで読み終えた人ならば、わかってくれるのではないか、と思います。

 

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実際に電波で宇宙生命体とコンタクト取ろうと思っても電波は広がってもエネルギーは落ちますから、最も近い恒星の一つであるヴェガまで届く事はかなりの年月がかかるし、実際には電波をキャッチする事は人間の理解力では不可能ではないかと思います。

リュウツーシンも科学的にはなかなか難しいと感じつつ、それでもこの映画/原作小説に魅了され、なんとかさらに科学的な視点を取り入れながら壮大な物語にできないか、と三体ではある方法を使えば強力な電波となって発信できるというストーリーになっています。

そして実際に宇宙生命体とコンタクトをとれる事になったらどんな事が起きうるのか、という事を具体的に書かれていて、この本を読み終わった後ならば、宇宙生命体とコンタクトを取ろうとはなかなか思わないでしょうw。

 

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ちなみに星空の写真は私が撮りました。

 

三体は5冊の本編と2冊のスピンオフがあります。本来は第一部、2冊目3冊目の第二部の黒暗森林で終える予定だったらしいのですが、大好評でそれなら読者がついてこれなくてもいいから徹底的に書いてやろうとリュウツーシンがハードSFに特化したのが4冊目5冊目の第三部の死神永生/シシンエイセイとなっています。

 

 

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この死神永生では新たなSFを意識していると感じました。2001年宇宙の旅という映画やフランクハーバードのデューン砂の惑星、さらにアイザックアシモフのファンデーションシリーズが未来や宇宙そして人間とは何か?というテーマを根底に物語を紡いでいきます。

 

この古典的SF映画/小説をビッグバンとして、その影響を受けたスターウォーズスタートレック風の谷のナウシカガンダムという作品がビッグバンからさらに空間を拡げていったという事が言えると思います。

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その影響力は凄まじく、この一連のビッグバンが起きなかった世界は想像できませんし、少なくともスターウォーズガンダムといった作品は今もまだ作られているわけで、その経済効果たるや天文学的数字になるし、私達の生活圏内にもなにかしらの形で影響を受けたものがあるはずです。

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三体の死神永生では確実にその影響を受けつつもその空間を閉じて新たなる空間を創造し、その事を意識しながらストーリーが展開してるのがよくわかります。

奇しくもこの2024年3月、4月に公開されてる話題作といえば、ドゥニビルヌーヴ監督のDUNE part2

 

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クリストファーノーラン監督のオッペンハイマー

 

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が挙げられます。このドゥニビルヌーヴ、クリストファーノーラン両監督はSF映画を牽引してきた2人と言っていいと思います。色々な事がありながら、ようやく映像化された古典SF小説として有名なDUNE/砂の惑星、そしてApple TVプラスで配信されてるファンデーションの事を考えてみると、古典SFが映像化されつつそこに三体が映像化されるという事は、なんというタイミングなのだろうとちょっと興奮したりしてます。

 

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旧約から新約へ。時代のが大きく渦巻き、この三体が死神永生まで映像化されたら新たな空間はどんな拡がりをみせて、どんな物語が紡がれるのか楽しみです。

 

新たなる時代

 

様々なドラマ、映画を見るにあたって2020年代のドラマ/映画には大きな特徴があります。

それは主人公そのものが生きたいように生きるという事です。

1番わかりやすい例で言うならばNetflixのワンピースの実写版がそうです。

 

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主人公のルフィは村から出て海賊王なる事を夢に見ます。そして苦難におちいっているナミ、自ら村にとどまる事を課しているウソップやサンジと共に海に冒険に出ます。

それぞれ夢は違えど同じ船に乗って旅に出る。

 

自ら生きたいように生きる事がワンピースの大きなテーマである。

 

2020年代にはこのようなテーマを軸にしたドラマ/映画が量産されている傾向があります。では2010年代はどうだったかというと、それを詳しくやるとかなり長くなるので、必ず近いうちに特集をしたいと思います。

2020年代に入って主人公自らが生きたいように生きるドラマや映画を取り上げていきたいと思います。

 

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まずはゲームオブスローンズ特集記事で少し取り上げた黒澤明の生きるという作品をリメイクされたLIVING。黒澤明が作り上げたこの映画の時代は戦争の影響が色濃い時代でした。戦争に行った脚本家の橋本忍が、国に軍隊に忠誠を尽くして戦ったが、結果的に戦争責任をとったのはごくわずかな人間で、いったいなんだったのか?という事が発端になっている映画です。

国のためではなく、組織のためでなく、自分自身のやりたいように生きる。敗戦によって導かれたその考え方は、キリスト教/宗教の考えや、男は戦士として女性はその戦士に従う者として生きる事を余儀なくされたヨーロッパやアメリカでも静かであるが衝撃を与え、今なお変わらず生きる事を問うドラマや映画の基本的支柱になっています。

 

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続いては日本のドラマと映画から。こちらはディズニープラスのドラマ、ガンニバルです。このドラマは村に新たな警察官が来た事から始まりますが、この村には厳しい村の掟があり、その掟を凶暴な警察官が破っていくというドラマです。

村のしきたり、宗教的価値観からの解放、自ら人生を生きるその一歩は、この価値観と向き合わなければいけません。もちろんしきたりや宗教的価値観そのものを否定する気はないですし、その世界に生きる事が自由である事いう事はありますが、これも一つの時代の波でしょう。

 

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2020年代で個人的に最も素晴らしい映画だと思ったのがこの映画、ケイコ目を澄ませて、です。

障害者としてではなく女性としてでもなく、1人の人間として生きる事。

淡々と映像で流れていくストーリー、会話なくともそのミットに打ちつけるパンチの音で会話するかのような演出にとても力強さを感じました。

こちらも必ずレビューしたいと思います。

 

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HBOのドラマです。こちらもキリスト教の戒律ではいけない不倫をしてしまうドラマですが、その宗教的価値観に縛られた中での生きづらさを描いた悲劇的なドラマです。あまり面白くないと思われてしまうかも知らないけど、いずれこちらも詳しくレビューをしたいと思います。

 

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AppleTVプラスのドラマSILO/サイロというドラマです。

外界は放射能汚染で生きられない状態だという事で、人間はある巨大な塔/サイロの中で暮らしているという設定です。 正直そこまで惹きつけられませんでしたが、こちらも束縛からの解放という点ではわかりやすく、次のシーズンに期待しています。

 

このように束縛/呪縛、掟やしきたりあるいは性別からの解放というテーマが主題におかれた映画やドラマが作られていますが、それと同時に自分が生きる道、その自分とは何か?自己とは自己意識とは何か?という映画やドラマも同時に作られていて、その中でも代表的な例ではスペースマンという映画でレビューをした時に書いたビーフとeverything evrywhere all at onceという作品でしょう。

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性別、掟、戒律からの解放。自らの意志で選択し、生きる事。そしてその意志とは、自己とは何か?という問いとともに上記にあげた作品が作られました。

そして不思議とかつて影響を与えた古典SFが、DUNEやアシモフファウンデーションが映像化されるというのは、古典そのものが聖書化され新たな生き方が求められてきているかのような予感があります。

 

その代表的な例としてこの前スペースマンのレビューをしましたが、あれはまさにキリスト教のある神話とアジア的な概念がうまく混じりあった作品だったと個人的に思っていてとても高く評価しています。

 

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三体はどうか?何かを啓示できる作品か?答えはYESだと言いたい。大きな概念を、2001年宇宙の旅と同じようなインパクトを与える作品だと小説を読んで実感しています。

 

その概念は、一つの生命は宇宙の大きさよりも広い、という真実。

その真実を映像化されて、多くの人々が見てその真実を思考の一部として受け止めた時に、2001年宇宙の旅が大きなビックバンとして社会に世界に影響を与えた事を考えると、三体もまた社会に大きなインパクトを与える事になるのではないか、と思っています。

 


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かつて中国では文化革命という恐ろしい出来事がありました。推定二千万人もの人々が虐殺された出来事で、毛沢東が権力の座を奪われんとした際に打倒資本主義、真の共産主義を実現するために反勢力を処刑せよと、その活動は激化していくうちに西洋文化も道徳的/思想的に犯罪とみなして、アインシュタインからシェイクスピアまで、犯罪とみなして多くの人々が処刑されました。

 

その影響は色濃く、ハリウッド映画は今も全て中国では公開されていないのはご承知だと思いますが、特にSF作品は侮蔑の対象でした。ですからリュウツーシンの様なSF作家というのはおそらく常に西洋にかぶれた人間として扱われる事もあったろうし、辛い目にも数多く遭遇したと思います。

 

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そして世界中から中国のSFは無視され続けられてきた。

物理学そのものが文化革命で否定され、徹底的に焼け野原になり、その後もアインシュタインの事や西洋文化を公然と語る事もはばかられても諦めず、世界中からも無視されても虫ケラの様に扱われても、人は諦める事がなければ決して絶滅する事はないのだ、と世界に叩きつけたのが、この三体という小説です。

 

 

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グロいシーンもありますし、物理がわからないと理解できないところがありますが、ぜひ小説と共にドラマ見てもらいたいです。理解できなくとも詳しく解説されてるYouTubeがありますので、そちらも紹介したいと思います。

 

次回は三体の詳しいレビューをアップします。ぜひご覧ください。

 

スペースマンのレビューはこちら。

 

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2024/04/08/145243

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

23.オススメNetflixドラマと三体

今回はNetflixの2024年に配信される注目ドラマと過去の名作ドラマ、そして今年の配信されるドラマで最大に注目されている一つの三体を三回に分けて特集したいと思います。

 

まずは今年配信されるドラマで最大注目されている作品といえばまずはイカゲームでしょう。

 

 

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私自身はこのドラマを今現在見ている最中でございますw。昨年少し見たのですが、そのタイミングでコロナにかかり息子ちゃんも入院したりして気分が沈んで疎遠になってしまいました。

しかしなかなか面白い。シーズン2が配信される際にはレビューしたいと思います。

 

 

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今、Netflixで最も視聴回数を稼いでるのがこのドラマ、アバターです。正直、大人が楽しんで見るドラマではなく、子供が楽しめる作品となっています。

カンフーと火、地、気、そして水とそれぞれ操れる術師がいて、火の国の王が天下統一を目指して横暴を振るうところに全ての術を操れるアバターという術師が存在して、、、

というストーリーです。お子様がいる家庭なら楽しく見れるのではないしょうか?このアバターはアニメがあって、その実写化になりますが、夢中になって見ています。

 

予告編はこちら🔽🔽🔽

https://youtu.be/uoMBYBj7qFo?si=NhzY3L-BT63SX4rC

 

他にも寄生獣という漫画原作のドラマ作品があります。まだ見れてませんが、個人的にも楽しみな作品です。昨年は韓国ドラマではDisneyプラスのムービングが本当に面白く、今年も殺し屋達の店という作品がかなり面白かったので、イカゲーム以外にNetflixでは面白い作品があるのだろうか?と思っていましたが、こちらも注目作品でしょう。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

https://youtu.be/J1uHGLFygsU?si=Ve9JD19mDi8Y3K5R

 

他にもリミテッドシリーズ、1シーズン限定作品としてリプリーが面白そうだし、評価も高いのでこちらも鑑賞したらレビュしたいと思います。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/0ri2biYLeaI?si=znlPKk3wR4dRcHyq

 

そしてNetflix最大の注目ドラマ作品は三体でしょう。今回3回にわたって特集したいと思います。

もう配信されて3日間で見終わりました。原作も3回読んでますから、その視点でレビューしたいと思っています。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/dMAnHKc8B3s?si=6XwRl7nyc7nnkc2i

 

 

というわけで今現在配信されてる、あるいは配信される注目作品をピックアップしてみました。

 

続いてオススメ作品の紹介です。とにかく人気作品で言えばU-NEXTのHBO作品に負けず劣らずです。

まずは来年以降配信されるであろう人気作品からワンピース実写版

 

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Netflixの代名詞としてこのドラマを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ストレンジャーシングス。こちらは最終シーズンと今から話題になっています。

 

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この2作とアバターそしてイカゲームがNetflixで最も視聴回数を稼いでるドラマと言えると思います。そこに三体が食い込んでくるかどうか。正直アバターは早々に次のシーズンが決まったみたいですが、三体はまだ続編については正式な発表はされていません。Netflixとしてもストレンジャーシングスが終わるとなると、もう一つ柱となるドラマが欲しいのは確かだと思うのですが。

 

続いて過去の名作のご紹介をしたいと思います。

代表作として有名なのがブレイキングバッドとベターコウルソウル

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そしてイギリス王室の歴史を描いたクラウン

 

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Netflixと契約して1番最初に見るべきオススメの作品、クィーンズギャンビット

 

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犯罪ものとしてブレイキングバッドと共に有名なオザークの世界へようこそ

 

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とまぁ他にもたくさんあるのですが、その都度紹介していきたいと思います。

 

 

三体とNetflix

 

 

Netflixアメリカだけでなく様々な国でドラマ制作をしており、毎月新たなドラマが始まっていますが、とにかく打ち切りが早い事でも批判が巻き起こったりします。

代表例を挙げていきましょう。

 

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Netflix名作ドラマにDARKというドラマがあります。難解な作品と言われてますが、ドイツの宰相ビスマルクがヨーロッパの治安のために働きかけたように、主人公が過去、現在、未来を行き来して利害調整をするというストーリーです。

今回、Netflixでベストセラー小説の三体がドラマ化されるというところで、このDARKとどっちが面白いか比べる人も多いのではないでしょうか。

 

私自身もSF映画/ドラマを通じてこのDARKは5本の指に入ると言ってもいいくらい好きな作品です。そのDARK制作陣が新たに制作したドラマが1899です。

 

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アメリカでも白人よりも有色人種の方が多くなり、ヨーロッパでも有色人種が増えつつあるし、かつて植民地支配した歴史がヨーロッパにはある。その歴史を踏まえた上でこれから白人達は、世界はどこに航行していくべきなのか?という事を盛り込んだ、かなり面白い作品でした。批評家からも人気は上々で世界からも上位にランクインしたのですが、突如打ち切りが決まりました。

 

他にもセブンなどの作品で有名なデヴィットフィンチャー監督マインドハンターという作品があります。こちらも人気を博していたのですが、打ち切られました。

 

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昨年デヴィットフィンチャーはキラーという映画を作りました。昨年公開された映画では5位くらいに入る面白さでしたが、映画内であんまりクリエイターをなめんなよって脅していましたねw。痛快な映画でした。

近いうちに詳しいレビューをしたいと思います。

 

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他にも最も批判が巻き起こったのがOAという作品でしょう。こちらは本当に多くの人がなぜ打ち切りにしたのか納得いかないと、かなり批判が巻き起こりました。

 

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正直Netflixのドラマのオススメする作品で私自身がオススメしたい上に記事にしたい作品はクィーンズギャンビット、DARK、そしてOAです。しかしドラマは最低でも8話は見る事になるし、映画以上に時間を費やします。

だから見る前には予告を見つつ打ち切りになりそうな作品ではないか?と勘ぐりながら見て しまったりします。記事に紹介する上でもオススメと言いながら打ち切りにされたら元も子もない。

 

上記に挙げた三本は、批評家からも視聴回数もそれなりに稼いでいたのにも関わらず打ち切りにされたという事で、個人的にNetflixのドラマは他のU-NEXT、ディズニープラス、Apple TVプラス、Amazonプライムのドラマで面白そうなのがなかった場合、よほどの話題作でない限り見ない傾向が強いです。それでも他の人より見てはいますがw

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Netflixはブランド力を高めるためにかなり巨額の投資をしてドラマ制作をしてきました。それは今も変わりませんが、路線変更したという点でイカゲームの成功があります。

 

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こちらは巨額の投資をしたわけでもなく、中小規模の予算でNetflix史上最も視聴回数を叩き出したという事で、ここで巨額の費用を出して世界同時に見られる作品に力を入れるよりも、各国のNetflix支社で中小規模の投資でドラマを制作させて契約者数を伸ばしていくべきという傾向が強まったと推察します。

 

実際にNetflix幹部のインタビューで、イカゲームの成功はあらゆる可能性を示したし、たとえ人気があったとしても次のシーズンでさらに人気がとれないような場合は、残念ながら打ち切りを決断せざるを得ないという記事を読みました。

それだからコアなファンベースから絶大な支持を集める傾向の強い1899、マインドハンター、OAなどは打ち切られたといえるかも知れません。

つまり巨額の投資をして作ってもその投資効果が一定しか見込めない場合には、それなら中小規模のドラマを2本なり3本制作して稼いだ方が利益を得られる、そちらの方に舵をシフトすべきと判断したのだろうと思います。ヒットしなければ打ち切り、ではなくヒットしても一定のファンしかつかなければ打ち切られる。厳しいですね。

 

その事を念頭に考えてみると、三体のようなベストセラー小説は、見る視聴者数/分母も大きいが、かなり巨額の投資が必要なために打ち切られる可能性も相当高い、と言えます。実際にD.Dコンビは三体の実写化について1シーズンだけしか契約していなく、ヒットするかどうかを見て決めるという事です。

これは三体ファンにとってはかなりの不安材料でもあります。

 

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小説三体は三部構成になっていますが、第1部は歴史と世界観/設定に重きを置いており、第2部黒暗森林、第3部死神永生より物語のペースが遅く、なかなか大人気にはなりにくいというところが実際のところです。中国テンセント版は第1部を30話を使って丁寧に制作していましたが、少なくとも第1部をまとめるには正直、最低でも15話〜20話は必要な気がしました。しかしこれでは確実にNetflixは打ち切りにする可能性は高い、と思います。

ここにD.Dコンビはどうこの三体を調理するのか、そこが焦点です。

 

まぁ正直に言えばD.Dコンビが作ると聞いた時はとても嬉しかったですが、Netflixで作るとわかった時は複雑でした。できればU-NEXTで配信されてるHBOで制作して欲しかったというのが本音です。多分三体を読んでHBO作品が好きな人ならばみんな思うんじゃないかな。

 

ドラマに関しては海外ではHBO作品の方が有名だと思います。

少なくともドラマ界のアカデミー賞と言われるエミー賞のほとんどはHBO作品がNetflix作品よりも多数受賞しており、昨年もサクセッションというドラマががかなり受賞していました。

 

HBO作品はとにかく重厚な人間群像劇の作品が多くゆっくりなペースでもシーズンを重ねる事で視聴者から信頼を得ています。

 

代表作としてチェリノブイリ、D.Dコンビの手がけたゲームオブスローンズ、サクセッションなどが挙げられます。この3作品はドラマ史上の屈指の名作と挙げる人は多いと思います。

 

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まぁやっぱりこの3作品見たらHBOの制作する三体を見てみたい、と思う人は多いのではないかな。

 

小説三体はSF要素だけでなく、人間群像劇/ヒューマンドラマとして物凄く重厚な作品なので、やっぱりその点では話数を重ねないと重厚感は出てこない部分があるし、打ち切りが激しいNetflixならそれが可能か、と言われれば首をひねってしまう部分はあります。

この点に関してはもうすでに見終わっていますから、その点についてかなりレビューで言及したいと思います。

 

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以上、ざっくりとNetflixのオススメドラマと三体について少し書いてみました。

 

続きは次回の記事にアップしたいと思います。小説の三体の魅力について記事にしました。小説の元になったであろう作品の存在や、なぜ今、三体を見るべきなのか、その事について詳しく書いておきたいと思います。ぜひご覧ください‼️

 

明日の夜までにアップします。

 

 

 

 

 

 

22.オススメの海外ドラマ

今回は各配信サービスの人気看板番組と個人的に最も注目している作品をピックアップしていきたいと思います。

 

まずは各配信サービスの注目作品そして看板作品のご紹介です。まずはDisneyプラスから。

 

1.Disneyプラスの人気看板ドラマ

 

 

まずはなんと言っても将軍でしょう。これはとても驚いています。まさかDisneyプラスでここまで1番の視聴回数を叩き出すだけでなく、本当に世界中で大ヒットしていて、今年のエミー賞でもかなり受賞するのではないか、とかなり期待できる作品です。今1番ヒットしているし、ロッテントマトでも批評家と視聴者の評価が今年1番高いという事で堂々とDisneyプラスの人気看板ドラマとして君臨しています。

私も夢中で見ていますし、必ずレビューもしたいと思います。

 

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/Dr1vH-7robk?si=goXyTJBXeKPBHWKI

 

 

もう一つうなってしまう面白さがあったのはこのドラマ、殺し屋たちの店です。こちらも看板ドラマと言ってもいいでしょう。

予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/y3GvRXfQ2P4?si=3CgYvZQda9YSaGtW

 

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Disneyプラスを契約してる人ならこのドラマの冒頭10分だけ見て欲しいです。10分見て面白くなかったら見なくていいです。でも気に入ったら確実に面白い作品です。

 

他に一流シェフのファミリーレストランのシーズン3が2024年内に配信されるという事です。これはDisneyプラスと契約したなら1番最初のオススメはこのドラマでしょう。海外ドラマでもオススメは?と聞かれたら間違いなく5本の指に入るドラマである事は間違いありません。これは私だけでなく、海外ドラマをたくさん見てる人ならばほぼ同意見だと思います。

シーズン2のあの終わった時はテレビをつかんで、待ってくれ、俺を置いていかないでくれー‼️と叫びそうなくらい衝撃的でした。あの続きが早く見たい。

 

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あとはマーベル作品でドラマはエコーもレビューしたいと思いますが、マーベルのドラマは今年はないようです。変わってスターウォーズシリーズではアコライトというドラマが2024年に配信されるという事で楽しみにしたいと思います。

 

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

https://youtu.be/G2WHZjoi5b8?si=71WDizd4XaNgYZhl

 

 

2.Amazonプライムの人気看板ドラマ

 

正直、アマプラの海外ドラマは大人気ドラマといえばBOYSしか浮かばないというのが実際です。

 

ただMr and Mrs smithはとても面白かったドラマです。今年のドラマ部門のランキング10には入ってきそうな面白さがありました。ドナルドグローバーは凄い‼️

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/IaJrivYLdpY?si=YSxx3DgT8mTlUNI_

 

他にもグットオーメンシーズン2のレビューは必ずしたいと思います。昨年からアマプラのドラマは見てはいるのですが、なかなか最後まで面白さが持続できず諦めてしまうケースがキラービー以外多かったです。

 

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グットオーメンズのシーズン2の予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/9GljnUA6Ll0?si=IP0DYphuaa43T-yd

 

正直日本語版の予告がない自体にやる気があまり感じられない、、、あと個人的に注目作品としてはアウターレンジシーズン2です。

こちらも配信が決まり次第シーズン1のレビューをUPしたいと思います。

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3.Apple TVプラス

 

実はあまり日本で契約されてないのがApple TVプラスですが、オススメできるドラマが多いのはApple TVかなと思ったりします。Apple製品で手軽に、つまりスマホサイズでも手軽に見れて、でもそれ以上に記憶に残るドラマを数多く作られているのがApple TVプラスです。

シリアスなドラマでも主人公のファッションや背景のセットがどことなくオシャレだったりして、暗い気持ちにあまりさせないようにされています。

 

代表例としてレッスンインケミストリーでしょう。科学者としてとても優秀なのに男社会で全く評価されない主人公の物語ですが、内容はかなり辛いシーンもあるけど、とてもオシャレで一気に見れてしまいました。パッとテレビでドラマをやっていてApple TVプラスのドラマならばどことなくオシャレでわかる人も多いと思います。これから紹介するドラマの予告編でも他の会社の作るドラマとの違いがわかると思います。それくらいルックスが他とは違います。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/-1PuK8mxASE?si=jrY65L9hNk37fA89

 

 

それでは人気看板ドラマを紹介しましょう。

まずはなんと言ってもミステリー、スパイもので他の追随を許さない圧倒的な面白さのスローホーセズ。2023年のドラマオススメランキングを近いうちにUPしたいと思っていますが、この作品はベスト3に入るくらい面白かった。

そして2024年にも配信が決定されてます。とにかく面白いので絶対に見たほうがいいドラマです。

ちなみにゲイリーオールドマンはこのドラマがよほど気に入っており、このドラマを最後に引退を考えているらしいです。ぜひご覧ください。こちらもレビューしたいと思います。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

https://youtu.be/HLVg_D1cznE?si=824DdIqvgPGjRhla

 

 

他にコリンファレル主演のドラマ、シュガー。まだ2話しか見てないのですが、面白いですね。こちらもレビューしたいです。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/twvPGxuEOEA?si=JEz1p7sGAAr6dMHP

 

さらにリンカーン大統領の暗殺事件の陰謀スリラーもののドラマ、マンハント

こちらもレビューする予定です。なかなか面白いドラマです。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/VFT-b8eKdSo?si=oNUf_V4Ph89Zo-DJ

 

他にもセヴェランスのシーズン2が期待されますが、どうやら2024年には配信されないようなので残念ですが、いずれ特集をやりたいと思います。

 

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忙しい合間に更新する形なのでどうかわかりませんが、Apple TVプラスのドラマは本当に見どころが多く、おそらくU-NEXTの配信ドラマの次に紹介とレビューが多くなると思います。

 

4.U-NEXT

 

ドラマのアカデミー賞にあたるエミー賞においてサクセッションというドラマが数多く受賞しました。 

 

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エミー賞においてここ10年では最も受賞ドラマが多いのがU-NEXTで配信されてるHBO作品です。

20代までのの若年層ならばNetflixApple TV Disneyプラスをオススメしますが、30代以上になればU-NEXTのHBO作品を強くオススメします。

とにかく強い。強すぎるくらい強いラインナップが毎年続いています。

 

まずは今年の期待の人気看板ドラマの紹介から。

 

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やはりゲームオブスローンズの前日譚のハウスオブザドラゴンが今年1番の話題作である事は間違いないと思います。

重厚な人間群像劇。毎回、毎分、毎秒、次に何が起こるか、ドキドキしながら見るあのストーリー。

前回のハウスオブザドラゴンの最終回は配信された途端に、アクセスが集中したためにパンクしたという前代未聞の珍事件が起きましたが、今回も同じ事が起きてもおかしくないと思います。期待して待ちたいと思います。ゲームオブスローンズの記事を書いています。日本映画と実は強い関わり合いがあるという事で書きました。これを読むとより面白くなると思いますのでぜひご覧ください。

 

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2023/05/16/214330

 

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ちなみにゲームオブスローンズを見てなくともハウスオブザドラゴンから見れば大丈夫です。ゲームオブスローンズを見てない方もぜひハウスオブザドラゴンから見て欲しいですね。

 

ハウスオブザドラゴンシーズン2の予告編はこちら🔽🔽🔽凄いですね。予告編が公開されて二週間しか経ってないのに、すでに1000万回再生されているw。

 

https://youtu.be/csSaSrJJPRs?si=WCa0Y2J48trXivAV

 

続いてはもうすでにアメリカでは配信されて大好評を得ているこのドラマ。true detectiveシーズン4の配信です。

 

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こちらは毎シーズン全く別物語なので他の3作品を見てなくも大丈夫です。

このドラマは黒澤明の映画の影響を強く受けたシリーズで、こちらも特集を組みたいと思っています。今回は女性が主人公なのでどうなのかな。ポスター自体にストーリーがありますね。凍った湖を覗きこんでいる女性の警官2人。凍っている方は視聴者サイド。

私達視聴者サイドの現実が凍っていて、そこにnight countryという文字は真っ暗闇で見えない国という事になります。今年は大統領選挙がアメリカでありますが、おそらく先が全く見えない現実を公平である警官が照らしているという事かなと推察します。楽しみですね。

 

こちらもゲームオブスローンズと日本映画の記事でその事に少し触れていますのでご覧ください。

 

予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/WkL7cpG2UhE?si=tMRZdkuMwVUkEyF-

 

さらに今年の注目作品としてパクチャヌク監督がドラマをHBOで作ったthe sympathizer

ロバート・ダウニー・Jrが七変化?を見せるという話題のドラマがあります。

リミテッドシリーズでロバート・ダウニー・Jrも制作総指揮に入ってらみたいですね。

個人的にtrue detective同様とても気になる作品です。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/wr7hBPhXrus?si=hSAwhR-HE8ZC3NbG

 

今年、アカデミー主演女優賞を受賞したエマストーンの主演しているthe curse。こちらはHBO作品ではないですが、とても面白い作品でした。主演女優賞をとったタイミングでドラマやるなんてと思って見たらば、なんとまぁ憎々しい役をやっています。これがもう嫌味たっぷりのドラマというか、ちょっと見るのをやめて少し寝かしました。

でもやっぱり気になって見たのですが、ラストがまぁ素晴らしい。完全にノックアウトしました。

こちらも近々レビューしたいと思います。なかなかとっつきにくいドラマですが、噛んでみればなんとまぁ味があるドラマ。とにかく我慢しながら見て欲しいドラマです。

7月?に行われるエミー賞のリミテッド部門でノミネートさらるだろうけど、どうなんでしょうか?

クリストファーノーランは今まで見た事がないドラマだ、とバラエティ誌に語ったみたいですが、褒め事なのかダメな作品として言ったのかわからないですが、まさに大穴でも最有力候補であるようなドラマだと思います。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/tui5vl13Gqg?si=jnRpbFFQIYAy5g-N

 

 

他にも2024年の注目作としてバットマンの悪役のペンギンを主人公にしたドラマが配信されます。こちらは予告編を見るとかなり面白そうだし、期待値も高いと思います。

とにかくコリンファレルの映画/ドラマ出演作品の多い事。

バットマンでペンギン役で出演した時はアフターヤン、イニシェリン島の精霊にも出演してましたし、今回もApple TVプラスにシュガーで出演しながらこちらにも出演していて、賞こそ受賞してなくとももっと評価されても良い俳優だと思います。

 

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予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/DQghiGQi6Lo?si=xV48Fegdd7ttykJp

 

他にも見るべきオススメドラマがあります。昨年好評だったラストオブアス

 

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歴史好きにはたまらないローマ

 

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若年層にオススメのドラマといえばゼンデイヤ主演のユーフォリア

 

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そしてあらゆる世代に気楽に見てもらいたいコメディドラマといえばビッグバンセオリー。

本当に楽しいですね。Amazonプライムにもビッグバンセオリーはあるのだけど、日本語字幕ないんですよね。あれ意味ないと思うんだけど。

 

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とまぁ色々ありすぎてこのへんにしときたいと思います。U-NEXTもいずれワイヤーやソプラノズという名作を特集で紹介したいと思います。

 

 

Netflixについては次回の記事で話題の三体と一緒に特集をしたいと思います。2900万部のベストセラー小説、三体。その魅力と現在、色々なドラマや映画が何を描こうとしてるのか、その現状がわかるとより三体が楽しめると思いますので、ぜひ見終わった方も見てない方も読んでいただければな、と思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

21.Netflix映画 space man スペースマン

 

今回はNetflix映画、スペースマンについてレビューしたいと思います。

 

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filmarksでの評価は現在、3.2と非常に低評価なのである神話がわかると味わい深くなるので、この神話を知った上で見ていただければ、と思います。

 

ネタバレはしませんが、神話を知らなくて充分に味わい深い映画だったという方は読まなくていいかなと思います。

自分の中で心を掴まれたならば、それ自体に映画の成功といえると思うので、その世界観を壊したくありませんから、読まない方が良いと思います。

 

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おそらく監督のヨハンレンクは、実生活とこの原作小説と重ね合わせて作り上げた作品だと思います。
一方でこの映画と原作小説にはイエスキリストの生誕をモチーフにしているところがあります。その事を知らずとも個人的には2024年のベストの一本と言っていいくらい好きな作品ですが、アートっぽくて何がなんだかわからないと思われる方に少しだけキリスト教にまつわる事を書きたいと思います。
人によってはそれがノイズになるかも知れませんので、ご注意ください。

 

 

1.キリスト教におけるヤコブ

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まずヤクブという名前はイエスキリストの1番弟子のヤコブを想起させました。映画ではジャック、ジェイムスという名前もヤコブが由来で、イエスキリストが十字架につけられ処刑されたあとも布教して同じように処刑され、殉教した聖人として有名です。

エスキリストが生まれる際に、西の空に大きな星が輝き三人の博士はその星を手がかりに新たなユダヤの王/救世主を探します。
それと同時に当時のユダヤの王は自分の王の座を奪われかねないとベツレヘムの幼児を虐殺していきます。マリアとヨハネは赤子のイエスキリストを抱きながらエジプトに脱出する際に、ほら穴に身を隠します。兵士がほら穴に来た際に、蜘蛛の巣がかかっていたためにここに人がいるならば蜘蛛の巣などなかったはずだ、と帰って危機を脱するという話があります。

 

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星、赤子、真実/真理をつかもうとする弟子の姿、そして蜘蛛の存在。この映画はその神話を踏まえた上で人間の心と宇宙を重ね合わせながら、ギリシャ神話の木星/ゼウスにも寄せつつ、アートな映画としても素晴らしい作品だと思いました。
まぁアダムサンドラーとビッグバンセオリーのクナルネイヤーが出ているのでコメディ映画を一瞬期待した部分も少しあったのだけどw、コメディでなくて良かった。あとライアンゴズリング主演で映画化が決定されてるプロジェクトヘイルメアリーも想起させるし、あの小説に胸を踊った人には拍子抜けの内容かも知れません。

 

 

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ちなみに星の写真は私が撮りました。

 

クリストファーノーランがフィルムで撮影するのにこだわりをみせ、多くの監督がフィルム撮影をするようになって、ヨハンレンクもまたフィルムで全編撮影してると思うのですが、映像が綺麗かどうかは別として、とても味わいが深くなってるような気がしました。

 

 

2024年3月現在、ドゥニビルヌーヴのDUNE Part2、ノーランのオッペンハイマーが公開されています。

レビューした記事があるので見てもらいたいですがその他にも注目作があります。

 

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それは2024年3月からNetflixで配信されている三体というドラマです。

 

宇宙の広大さと人間群像劇に焦点を当てたドラマですが、三体のストーリーには新たな時代を予感させる内容になっていると小説を読んで感じましたが、ヨハンレンクのこのスペースマンはそれに呼応してるかのように思うし、同時に古典SFとして名高いDUNEなどの作品と橋渡しをしている重要な映画にも見えてくる。

 

かつて2001年宇宙の旅惑星ソラリスなど、真宇宙に進む事によって人間とはなにか?始まりはどこなのか?という事を考えさせられる映画がありましたが、ウクライナ侵攻やガザ地区の戦闘、それぞれの国にある民族の対立間など、問題が一気に噴き出したかのように見える時代に、再び自己を見つめるような映画が作られるのは、実はそのタイミングとしてはピッタリなのかも知れません。
代表例としては昨年Netflixで大人気かつエミー賞リミテッド部門を受賞したBEEF、アカデミー賞を受賞したエブリシングエブリウェアオールアットワンスなど自己探求映画の代表作かなと思いました。

 

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このように時代というのは大きく波を打ちながら点と点が不思議と結ばれつつ呼応して大きな波を作っていく事があります。その波に乗れるタイミングというのは実はそんなに多くありません。私自身、エンタメ作品を見るのは好きだけど、どちらかと言えばこの事象/あるいは時代を考えるのが好きだし、このタイミングはおそらく一生に一度あるかないか、というビッグウェーブが来ている時代だと思います。

その事を書きたくてブログをやり始めたと言っても過言ではありません。ぜひこのスペースマンの他に、上記に示した作品を鑑賞していただけたらな、と思います。

 

この宇宙の誕生はビッグバンによって空間/スペースが今もまだ拡がっています。物理の研究者にシャボン玉が作られる過程か?と乱暴に聞いたら苦笑いしながら、まーそんな感じに近いと言われました。
この空間の拡がりはやがて加速していき、シャボン玉のようにならずに破裂するのではないかと計算上ではなっています。これをビックリップスと言いますが、しかしそれでもこの宇宙には恒星は2000億近くあり、さらに地球のような星に生命も誕生している。シャボン玉は一瞬でできますが、それでも永遠は伴っている。この宇宙もまた一瞬ではあるが、時間と距離の単位で言うならば長い年月がある。
始まりと終わりは同じタイミングで起こりうるし、私達は実はその前にあった宇宙の星のかけらによって作られた存在なのかも知れない。

 

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一つの夫婦、2人の人生、2つの円が重なりあって♾️無限♾️が生まれる空間/スペースのストーリー。

真っ暗であるが実に想像力のある余白を伴った作品だと感じました。音の演出も素晴らしくできれば映画館で余韻に浸りたかったな、と思いました。

ある神話さえわかれば、この映画の味わいは深くなると思います。ぜひ御鑑賞ください。

 

星5つに対して

 

個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟

 

オススメ度:🌟🌟🌟🌟