ドラマと映画の時間

U-NEXT、Netflix、ディズニー、Amazon、Appleプラスのドラマ、映画の感想と紹介をしていきます。

54.オススメNetflix映画 ウィル&ハーパー

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今回はNetflixドキュメンタリー映画、ウィル&ハーパーをご紹介いたします。

本当はAppleTVプラスのドラマ、ハイジャックのレビュー予定だったんですが、記事を書いていて煮詰まってしまったのでちょっと息抜きしようと本当はジョージクルーニーとブラットピットのウルフズという映画を鑑賞しようと思いました。

でもNetflixだったかAppleTVプラスだったか忘れてテレビでNetflixをつけたらこの映画の方が面白そうだと思って見始めたのですが。

 

大当たり🎯🎯🎯。2024年のベスト級一本。マッドマックス/フュリオサやDUNEパート2、濱口監督作品の悪は存在しないに匹敵する素晴らしさがある映画でした。本当に泣き笑い、多くを教えてもらった作品です。もう本当にオススメしたく、鑑賞してもらいたい。素晴らしい作品です。

予告編はこちら🔽🔽🔽

https://www.netflix.com/jp/title/81760197?s=i&trkid=260108134&vlang=ja

 

✴️ウィル&ハーパー/レビュー✴️

 

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なんて温かく、でも苦しく、美しいのだろうと思いました。

 

まずはウィルフェレルというコメディアン兼俳優の紹介から致しましょう。

ウィルフェレルはアメリカでは有名なコメディアンで、私も大好きなコメディアンです。ちょっとアメリカに住んでいた事があって、いつも定番で見ていた番組はサタデーナイトライヴという番組でした。コントをメインとした番組でウィルフェレルはその番組で活躍するコメディアンでした。

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俳優としては最近だとバービーで会社の社長を演じていましたね。あの作品は彼のユーモラスなキャラクターなしでは語れないところがありました。

コメディアンとして英語でも面白く見れるのはレットハットチリペッパーズのドラムとのコント?がとても面白いのでぜひ見てください。こちらです。

🔽🔽🔽

https://youtu.be/0uBOtQOO70Y?si=SJmaujSnneSy-OFG

 

そんなコメディアンのウィルフェレルと親友ハーパーの2人旅。ハーパーはサタデーナイトライヴの脚本家で、自分は男性ではなく女性なのだと認めて女性になる。
ウィルは驚き、再び出会って女性となった今でも親友である事ができるのか、ハーパーは車で旅行が好きなので一緒に旅をする事になります。


ハーパーは旅先で見知らぬ人達とバーなどで触れ合うのが好きだった。田舎も好きだった。でも女性となった今、見た目の違いから嫌悪されてしまうのではないか、、

ウィルフェレルの人柄、コメディアンとしての資質がこの重苦しいドキュメンタリーを明るくし、笑わせてくれるし、それが大きな救いになっている。

 

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私もそうですが、旅に出て見知らぬ人と会話したりするのは結構楽しいものです。海外も含めて色々なところに行きましたが、多くの人が好意的で少しの交流でも大きな思い出になるし、知らぬ土地でも笑い合えたという事は大きな自信にもつながります。

ハーパーもそれは同じだろうし、男性として当たり前に受け入れている生活圏内から抜け出したくて旅に出るという事もあったと思う。

そしてあの広大な土地を旅して多くの人と触れ合う事で、自分がアメリカ人である事に誇りを感じていたのではないかと思います。

あの古いJEEPをいまだに手放さず、乗っているのは、アメリカに乗っているという感覚もあるのではないか、と感じたりしました。

でもそれが今では恐ろしくてできない。女性となった自分を憎しみと嘲笑でさらされて傷つくのは耐えられない。

 

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ハーパーは苦しんでいる。その一つ一つの心の言葉が旅をしながら、ポロポロと出てくる。

 

訪れた場所での触れ合い、SNSでの書き込み、その先に砂漠という、生と死の象徴を越えたところにある家。

かつてからハーパーがどのように自分の事を思い、独白する姿を見つめるウィルファレル。
旅をして心がとぎほぐされて、たわいのない事を語り、独白し、そのラストはただただ笑いながら涙しました。


無理解と無関心がまだはびこり続ける社会の中で、旅を通して2人を多くの事を教えてくれた。そしてこの2人のやった事は、大きな壁に少しずつ穴を開けて壊していく。
そのユーモアとその美しさで。

 

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最後にウィルフェレルへ。俺も20年前にアメリカ横断を格安バスでした事があります。シアトルからニューヨークまで行って、その時初めて確かダンキンドーナツだったと思うけど食べた記憶があります。

ありゃ不味かった。あの固いドーナツが美味いだなんて、どうかしてる。もっとアメリカにはうまい物があるでしょうに。ウィル。

そんなところも最高です。

 

 

星🌟5段階評価

 

個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟

 

オススメ度:🌟🌟🌟🌟🌟

 

ぜひご覧ください‼️

 

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41:エマストーン主演ドラマ THE・CURSE

今回はエマストーン主演ドラマ、THE・CURSEを紹介したいと思います。

予告編はこちら🔽🔽🔽

 

https://youtu.be/XrvQA4pF2ek?si=hptyGCeX2E69tgYW

 

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前回は彼女の主演映画、哀れなる者たちを紹介いたしました。

アメリカでは昨年2023年に哀れなる者たちは劇場公開されたわけですが、同時期にこのカーズというドラマも撮られてるのではないかと思います。

 

おそらく哀れなる者たちを好きな作品という方ならば間違いなく必見なドラマだと思います。

 

という事で今回はドラマの紹介と共にさっそくレビューしていきたいと思います。

なお、ラスト/最終話の考察をネタバレレビューを最後に書きたいと思います。それは完全に見終わった人に向けてであり、もし見てない方は完全に面白さを損ないます。

かなり欄をあけて書きますが、このドラマを見てない方は見ないようにお願い致します。

 

それでは早速いきましょう

 

☆the ・curseレビュー

 

あらすじはエコロジカルを売りにしたパッションハウスという家を建築して、それをアピールしつつ地元にも様々な事で貢献する姿をドキュメンタリーとして撮ってテレビ局に売り込もうというたくらみがある夫婦の物語です。

地球上にある問題の環境問題や地域格差における貧困問題をアメリカの内実の問題を逆手にとって自分達は大きな貢献をしてるとアピールしながらビジネス展開をする。

そしてある時に黒人の少女がジュースを売っていたところにいい人をアピールするためにある事をするけど、その事によって少女の怒りをかって呪ってやる、という一言を言われてそこから徐々に状況は変わっていき、やがて夫婦の仲もおかしくなってくる、、という展開になっていきます。

 

 

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個人的には哀れなる者たちが理性を獲得していき、彼女の考える様を見ながら心が洗われる思いがしましたが、こちらのTHECURSE/呪いという意味のドラマは、エマストーン演じるキャラクターは非常に自己顕示欲が強く、ビジネスを成功をおさめ、芸術家としても見られたい上に地元貢献も積極的しながらとても良いことしてますという、才能にあふれ、周囲の人々からとにかく羨望の眼差しとチヤホヤされたいという、非常に鼻がつくような役柄を演じています。

この役をリアルに演じているエマストーンにただただ苦笑いするしかありませんでした。

 

その欲の深さはある意味で人間らしく?とにかく見ているとイヤになってくるのですが、哀れなる者たちを鑑賞後にこの作品を見ると、エマストーンの演技力の凄さがわかります。

 

しかも両方の作品にプロデューサーとして携わっていて、両方の作品とも非常に作家性が強い上に主張性もある作品という事で、人間とその人間が構築する社会のしがらみや差別と区別、自由と不自由をあぶりだすような作品を意識的に携わっている事がうかがえます。 

 

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それも底からすくうダートな作品といえばいいか、ちょっと見る人を選ぶような、賛否両論を生むような作品ではあるけど、この作品が個人的にはあまりに面白くて本当に最高なドラマでした。

上半期ドラマランキング2024という記事をアップしました。

 

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2024/05/30/225114

 

兎にも角にも上半期ドラマランキングで1番悩んだのはこのドラマをどこのポジションに置くか、という事でした。悩んだ末に7位としましたが、7位というポジション自体低すぎるのですが、いかんせんこのドラマには大きな欠点があります。

 

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それは1話目から9話目まで非常に人間の嫌な点をついてきて、見る気力を失わせるところですw。

もう本当に嫌になって1ヶ月間ほど見なくなりました。エマストーンの演技も素晴らしいのですが、なにより主演、監督もやっているネイサンフィールドがここまで不快な気分にさせるかという、天才芸に近い事をやっていますw。

 

 

 

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☆ネイサンフィルダーの才能☆

 

実際にネイサンフィルダーは素晴らしい才能の持ち主で、彼のリアリティテレビショウ、ネイサンフィルダーのやりすぎリハーサルという番組は実に面白い作品でした。

 

依頼人から過去に後悔してる事を聞いて、その後悔してる事を友人に告白する際に、事前にリハーサルを行うという事をします。

ただリハーサルをするだけではなく、告白する場所のバーを丸ごと建設して全て同じにして、リハーサルを行うのですが、やがてリハーサルのためのリハーサルをするようになって夫婦役をやる事になった際には子育てを体験する事になります。

そうした時に彼自身がホントに感情移入しすぎてしまって、、、というだんだん混迷していく様をとらえていく、非常に面白い作品となっています。

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それを面白がれる人はもしかしたら少ないかも知れませんが、私自身はかなり興味深く見ました。

このネイサンフィルダーはどこか異質で斜め上から人を見てるというか、ドキュメンタリータッチでありながら盗撮のような撮り方もして非常にいやらしく嫌味ったらしいのだけど、間違いなく本質をついてくるような作品を世に送りだしている監督です。

 

そしてベニーサブディの才能も忘れてはいけません。オッペンハイマーでも水爆開発に携わった人物を演じていましたが、このドラマではベニーサフディは制作総指揮、脚本も手掛けていて、今このネイサンフィルダー、ベニーサフディは最も注目する才能の持ち主と言ってもいいと思います。

 

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このドラマ自体はドキュメンタリータッチですし、メジャースタジオ/会社で作ったというよりインディペンデンスな作品のにおいがかなりするけど、ミニシアター好きな人も刺さる作品ではないかなと思います。

 

そして9話目まで見てラストの10話目でぶっ飛ばされる展開で個人的にはずっと爆笑していました。本当におかしくてたまらなかったです。

このラストを見るために9話ほど嫌な思いもしなければいけませんが、見終わった後にはエマストーン、ネイサンフィールダー、そしてベニーサフディ恐るべしと思いました。

 

というわけで独創的が故に苦手な人もいるかなと思いますが、哀れなる者たちが好きならば確実に気に入る作品ではないかと思います。ぜひ見ていただければと思います。それでは5段階評価をしたいと思いますが、最終話がなぜあんな事になったのか、ざっくりと私の考察を書きたいと思います。

 

見てない方は確実にドラマの面白味を損ないます。このドラマを全て見終えてから読んでください。

 

5段回評価🌟に対して

 

個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟

 

オススメ度:🌟🌟🌟🌟

 

それではネタバレの考察は下記にてご覧ください。

 

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☆ネタバレレビュー☆

 

あくまで私観に基づいてなので正しいかどうかはわかりません。ラストが訳がわからない感じがとても良いので、それで満足な方は読まない方が良いかなと思います。私自身爆笑しながら見ていたし、意味を求める事よりも充分楽しめたのでOKかなと思ったのですが、思考は止まらなくて一応自分の中で結論らしきものが出たので書いておきます。

 

 


ドラマを見ながらユダヤ系の話でもあったのでアダムとイヴの神話に基づいてエデンの園という楽園を作ろうとしてるのかなと思いました。
アダムとイヴの神話ではヘビにそそのかされてイヴが食べてはいけないリンゴの実を食べてアダムにも進めます。
それはこのドラマのオープニングはTHE curseという単語が出てくる時に渦巻き状になる/ヘビがトグロを巻く、という事かなと思ったし、リーダーシップをとっているホイットニーに対して9話目でアッシャーが心酔する展開になり、最終話でのあの展開は、イヴにそそのかされてリンゴを食べてエデンの園から追い出されるという事と符合するかなと思いました。

また神はこの件で激怒して女性は妊娠とその際に苦痛を与えた言われてるし、命の木の実を食べる事を恐れた神は2人をエデンの園から追放させます。

アダムはユダヤ人の祖先である事が言われてるし、アッシャーが木にしがみついていたのは、命の木にしがみついているという事かなと推察したし、ホイットニーはアッシャーという存在を呪いとみなし、アッシャーに呪いをかけて、ユダヤ教の戒律や文化のしがらみからの解放という意味で飛んでいったと。
またそれは神の身元に還っていったという事にもなるかなと思います。

そして現代のカース/呪いともいうべき私達の環境やシステムは、広大な宇宙に出てみると、その地球の大きさからみるとなんの意味もないものであると同時に自らを呪縛しているという事が言いたいのかなと推察しました。以上になります

 

繰り返しますが、この考察は決して正しいということではなく、私自身がそう思ったという事です。

 

というわけでthe curseのレビューは以上になります。

 

次回とりあげる作品はディズニープラスで配信されているスターウォーズシリーズの最新作、アコライトのレビューになります。仕事が忙しいのでわかりませんがおそらく三日後にアップできたらなと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

39.絶賛配信中の人気ドラマ

今回は各社配信されているドラマと私自身が見ているドラマを紹介したいと思います。

タイトルに絶賛配信中としましたが、一度使ってみたかった。Netflixで世界独占配信中という、そら世界で独占に配信してるでしょ、という頭は悪いが非常にインパクトのある文言を見てちょっと羨ましかったので、誰が絶賛してるかわからないが使ってみました笑。

とは言ったものの本当に今年最大の大絶賛ドラマが7月に2本やってきます。

 

はっきりいうと今年最大の波が下半期直後になってついに訪れたというか、話題作がついにきました。これほどのビッグウェーブはこれから先もそうないのではないか、と思うくらいの大きな波だと思います。早速いきましょう。

 

まずは最大の波であるU-NEXTで配信されているハウスオブザドラゴン‼️そしてディズニープラスで7月17日に配信予定のベアーシーズン3です‼️

この2本のドラマは前回もエミー賞の作品賞をどちらが受賞するか話題になりましたが、この2本が同じ月に大激突するという、非常に興味深い事になりました。

 

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といってもベアーはまだ配信されてないので何も言えませんが、この2本は絶対に見て欲しいドラマです。

正直、アメリカやヨーロッパにおいてこの2本に匹敵する話題性の高い映画も実はありません。

 

DUNE part2などは今年最大のヒットとなったけど、少なくともハウスオブザドラゴンほどの注目は集めてないというのが実情です。映画館離れの一因となったのがゲームオブスローンズシリーズですが、上半期のドラマランキングで少し書いたけど、今のハリウッド映画の内在する問題はとても深刻で、その事はあらためて書きたいと思います。

 

それではベアーは配信されると同時に大特集をしたいと思っていますが、まずはこの作品からいきましょう。U-NEXTで配信中のハウスオブザドラゴンシーズン2‼️

 

見ていますでしょうか?待ちに待った大作です。いやー面白い。面白すぎる。シーズン1では衝撃的なオープニングでしたが、それと比べてスロースタートではあるけどやはり4話目は凄かった‼️これからどうなっていくのか楽しみです。

 

ってかもう原作を読んだので知っているのですがw、そこなんですね。正直ハウスオブザドラゴンは小説ではなく記録史、という文体で構成されていて、感情的表現が少ないのでネタバレの記録を読んでいる気分になりました。

私自身は原作小説が読めるならば読んでおきたい性分です。ただこの記録史だけは読まないでおいた方が良かったかな〜なんて思ったりしてます。

とはいえ脚色されていて非常に面白いドラマです。

U-NEXTに加入されている方ならばこちらのドラマはぜひチェックしてもらいたいです。

私自身、U-NEXTに入ってる半分以上の意味はゲームオブスローンズおよびハウスオブザドラゴンが見たいからであって、この作品群が別の配信会社に移行するならばU-NEXTを解約する可能性は高いというくらい大好きな作品です。まだゲームオブスローンズおよびハウスオブザドラゴンを見てない方は、ぜひハウスオブザドラゴンシーズン1からで大丈夫ですから、視聴していただければと思います。今年最大の海外ドラマにおいて最大の人気作品をぜひ‼️

 

続いての人気作品はこちら、ディズニープラスで配信されているドラマ、スターウォーズ関連作品のアコライトです‼️

 

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スターウォーズシリーズでは最も古い時代を舞台にストーリーが紡がれます。帝国軍が存在しない宇宙世界を描いた作品となっています。現在7話配信されていて、来週でシーズン1の最終話となっています。

私も視聴しています。

まぁあまり言いたくないのですが、この作品は色々な意味で話題になっています。というのも次なるスターウォーズの映画作品の監督になるであろう人が、今度の作品は男性が好きになるような作品ではない、などと言ったらしくてスターウォーズファンから批判を浴びせられている上に、その批判を受けてスターウォーズシリーズを仕切っているキャサリンケネディが、現在のスターウォーズの未来を邪魔してるのは、ある一定にいるスターウォーズファンだと指摘したらしいのです。

それによって火に油を注いだ形になってこのドラマの配信をむかえてしまったと。

個人的な感触としてはドラマと関係なく怒りに満ちたファンが、このドラマを最低評価を下してロッテントマトの視聴者支持率がかなりの低水準になっているとの事です。そして猛烈な批判と差別的なコメントが主人公を演じたアマンドラスタンバーグにきていて、それに対してアマンドラがインスタグラムでそのような人々に対して批判するラップを発信したとの事です。

 

正直、ロッテントマトの評価が世間一般の一つの目安としての機能は認めるけど、いくらでも印象操作はできるわけで、興味はありません。

 

このアコライトに対しての自分なりの感想はアコライトの最終話が終わり次第、記事にしたいと思いますが、見どころはすごくあるし、主人公もとても魅力的だなと思います。

はっきり言って感想そのものはロッテントマトのような低水準にはならないのは確かですが、スターウォーズスペースオペラだけど、この作品はスペースオペラではなくダークファンタジーの世界観になっている事に対しては言及したいと思っています。今言えるのはそんなところです。

 

 

続いていきましょう。次なる話題作はAppleTVプラスで配信されている日本を舞台にしたドラマ、サニーです。西島俊之が主要キャストとして出演していてどうやらミステリーサスペンスドラマとなっているみたいです。

こちらも今現在は2話まで配信されていますが、見ていきたいと思っています。どんなストーリーなのか楽しみです。ポスターがなかったので、こちらのワンシーンの写真を。

 

 

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そしてAmazonプライムからはボーイズですね。こちらはシーズン4という事で、こちらもやる前からなにやら脚本家のエリッククリプキSNSのXでトランプ批判を繰り広げて場外乱闘を繰り広げているみたいですが、どうなんでしょうか?実は私ボーイズは途中で離脱してしまっています。

シーズン3まで見ていたのだけど、他のグロいドラマや映画も見ていて、ちょっと辟易してしまって離脱してしまいました。

 

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なので必ずレビューはしたいけど、少なくとも年末まではレビューできないかなと思っています。グロい描写が苦手というよりそれを笑いにするドラマを一気に見たいとは思わないのでゆっくり昇華していきたいと思います。

 

代わりにといってはなんですが、個人的に大好きだったアウターレンジのシーズン2はできれば8月中にレビューしたいと思います。これは決して万人向けではないかも知れませんし、スローテンポなのでほとんど日本では見られていませんが、だからといって面白くないわけではなく、こういう作品こそチカラを入れて紹介したいと思っています。

 

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そしてNetflixなのですが、、、正直、Netflixはドキュメンタリーのツールドフランスやレシーバーというドキュメンタリーは視聴中ですが、ドラマは見ていません。ただ日本のボーイフレンドというドラマが配信される予定なのでそれは鑑賞してレビューは八月にしたいと思います。

 

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あとは映画ですね。

 

ビバリーヒルズコップの新作はレビューしたいと思います。他にもNetflix映画はいくつかレビューしたいと思います。

 

 

ジェントルマンやスーパーセルというドラマを2話まで見たのだけど、個人的には首をひねってしまうドラマだったので、一応見る予定ではいますが、レビューするかどうかはわかりません。 

とりあえず大きいテレビ画面ではなく、スマホで時間を見つけて少しずつ見てこうかなと思います。

 

と、ザッと話題作を紹介してきましたが、各社他にも話題作が目白押しです。

それではU-NEXTからはHBO制作のシンパサイザーです‼️

正直U-NEXTの配信スケジュールはとても遅くて何をやるか全く直前にならなければわからないところがあって困るのですが、よりによってこの見るのも忙しく大変な時にこの作品がきてしまった💥💥💥。

 

もう少しスケジュール考えればいいのに、U-NEXTは。

色々とあるのだろうけど、ハウスオブザドラゴンとぶつける事はないでしょう🥲🥲🥲

せめてハウスオブザドラゴンの前か後にやってもらいたかった。

 

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2話ほど配信されて見ましたがめちゃくちゃ面白いです。さすがパクチャヌク監督。つーかまだパクチャヌク監督の映画を一本も紹介してなかった事に反省しております。

いつかパクチャヌク監督の特集もやりたいと思っていますが、実はフローレンスピューを主演にむかえて撮ったリトルドラマガールという作品があります。そちらの作品は記事にしていますのでぜひご覧ください。

 

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2023/04/25/220235

 

あとポーカーフェイスはあと2話で見終わりますが、とても面白い作品でした。

 

続いてAppleTVプラス他のドラマ作品も紹介していきましょう。実はマンハント、フランクリンそしてダークマターという作品も鑑賞済みで、いずれレビューしたいと思っていますが、なにせ次から次へと話題作がくるし、仕事もあるのでなかなかレビューできない状態です。

 

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少なくともダークマターはオススメ度が高い作品なのでレビューは近々したいと思っていますが、マルチバースの話なのでそれなりに整合性があるかどうか、その事をあらためて調べてからレビューしないといけませんので、そこのところが難儀してます。

いずれにせよ面白い作品なのでぜひAppleTVプラス加入している方はぜひご覧ください。

 

さらにAppleTVプラスはまだモーニングショウやナタリーポートマン主演のレディインザレイクというドラマも配信されるという事で、かなり見たい作品がいっぱいです。

どうするんでしょうか。完全に全て見れない状態にこの時点でなっている笑。

ちなみにナタリーポートマンがアメリカのサッカーチームをLAに作りたいと奔走するドキュメンタリーがU-NEXTで配信されています。3話だけで見やすい作品ですが、こちらもレビューはしたいと思います。

 

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そしてディズニープラスはベアーの他にも話題作があります。

 

私自身鑑賞してこれは紹介は必ずしたい作品、正義の異邦人です。

アンネの日記という15歳の女性が書いた有名な作品がありますが、そのアンネの一家とそれをかくまったある家族の物語です。結末は多くの人が知っていると思いますが、これは見ていただきたい作品です。

実は関心領域という映画が公開されていて、それを劇場で鑑賞後に2つ一挙にレビュー記事をアップする予定でしたが、仕事が直前に入ってしまって関心領域が見れませんでした。是非鑑賞後に同時にこの正義の異邦人と共に紹介したいと思います。

そして頭を悩ませているのがサムシクおじさんという韓国ドラマです。

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このサムシクおじさんは1960年代を舞台にしたドラマで、ソンガンホが熱演しているドラマです。

こちらは配信した当初は8話ほど配信されていたので6話まで面白く見ていて、これはおそらく来年か再来年にシーズン2をやるのかなと思っていたら、なんとその後にもう8話追加されました笑。

韓国ドラマあるあるなんだけど、正直16話一挙に見るのは結構辛い笑。

しかもみんな同じような服装だし、登場人物も多いのでなかなかです。

それでなんとか10話まで見ていますが、子育てと仕事の合間の1時間ちょいあるいは2時間を利用してドラマや映画見ている状態なので、なかなか辛いものがあります。

これは史実を元にしたドラマではあるけど全て、事実なのかフィクションなのかどうなのかもよくわからないし、政治的背景もそれなり知っておかないといけないので、見ながらこれは本当だろうか?と思いながら見ていました。

そういう点では1番難解なドラマですが、これは上半期ドラマランキングがあったように下半期ドラマランキングもやりたいと思っていますが、確実に10位圏内に入る力作である事は間違いありません。

私自身が歴史、政治劇ドラマが好きだからというところもありますが、俳優たちのアンサンブルがたまらなく素晴らしいです。

遅くなるかも知れませんが九月中にはレビューしたいと思います。

他にもアボットエレメンタリーというコメディドラマも帰ってきます‼️こちらは学校の先生達の奮闘記をコメディタッチで描いたドラマで大好きなドラマです。

シーズン2も面白かったので必ず見たいと思います。

 

次はAmazonプライムです。Amazon primeが1番力を入れて制作してるのがロードオブザリング、力の指輪です。8月28日配信開始という事です。

 

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指輪物語の小説もロードオブザリングも映画で見ていますが、正直ドラマの力の指輪シーズン1は個人的評価は5段階評価ならば🌟🌟くらいでした。

しかし国な状況やどこの地域にどんな人々が住んでいるかとか、かなり説明に追われてドラマが終わってしまった部分があったので、今回はその説明的なところは大幅になくなるので、実はかなり期待しています。

それにストーリーもよりしぼられて展開してくると思いますから、かなり巻き返ししてくれるのではないかなと思います。こちらもリアルタイム視聴したいと思っています。最終話が終わりしだいレビューしたいと思っています。

 

他にも無料で見られるようになった映画、アフターサンやアメリカンフィクションなど鑑賞したレビューもしたいと思ってますし、もう一つドキュメンタリーがAmazon primeは充実してるので、テニスプレイヤーのフェデラーのドキュメンタリーや他にドキュメンタリーというよりもリアリティショウといった方がいいジェレミークラークソン農家になるという作品を紹介したいと思っています。

 

最後にNetflixですが、少し前に記事にした百年の孤独のドラマが今1番期待してるのですが、いつ配信されるのかわからない状態です。

しかし間違いなくみるのはドラマでは7月25日配信予定のデカメロンは面白そうなので見たいと思います。

 

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他はドキュメンタリーでツールドフランスや注目してるのはアメリカの新体操の選手でシモーネバイルズという選手がいるのですが、この選手を追ったドキュメンタリーは見たら必ずレビューしたいと思っています。

 

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今のところはこんなところです。なんと言いましょうか、書きながらレビューしてないものが多すぎる上に見たいドラマや映画も沢山あるし、かといって子育て、仕事あって見る時間が寝る時間になる事も珍しくなく笑、どうなるかわかりませんが、

正直こうやって書いたからにはレビューしていかなければ単なる嘘つきだ、と自分にハッパかける意味で今回やってみました。

 

とりあえず次回はエマストーンの2つの映画とドラマを紹介していきたいと思います。

 

だいたい頭の中で書くべきポイントをまとめて1時間くらいでザッと書いてアップしてます。

これから書いていきたいと思います。明後日あたりにアップしますのでぜひよろしくお願いします。

 

大丈夫かな、、、笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

38.Apple映画:fancy dance

今回はAppleTVプラス配信映画、ファンシーダンスを紹介したいと思います。こちらの映画はキラーズオブザフラワームーンで惜しくもアカデミー主演女優賞を逃しましたが、確かな実力と不思議な存在感で一躍注目の的になったリリーグラッドストーンが主演してる映画です。

 

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おそらく映画ファンがこのリリーグラッドストーンが主演してる映画という事でどんな映画なのか、気になっている人も多くいると思います。私自身もAppleTVで配信されてからすぐに鑑賞いたしました。

実はこのファンシーダンスの映画監督エリカトレンブレイは、どうやら長編映画初監督作品という事で実力ある俳優のリリーグラッドストーンをむかえてどのような作品を見せてくれるのか、その点でも楽しみにしてました。

 

結果的にいうと監督のエリカトレンブレイはこれが初監督とは思えない手腕で、実に印象に残る映画作品を世に放ったと思います。

 

この映画を15分ほど見て確信した事があります。それはエリカトレンブレイ監督は是枝裕和監督の影響を多大に受けているという事。

 

冒頭から万引き家族のオマージュのようなシーンがあるし、ストーリーはとてもシンプルでわかりやすく、まるでドキュメンタリーのように映像が流れていくのですが、非常に演出にこだわっているところがうかがえます。

これは是枝監督の映画にも言える事でシンプルなのだけど演出が非常に複雑で、それが映画の核となっている点がエリカトレンブレイ監督と是枝監督の共通する点です。

また「家族の在り方」というテーマを中心において制作されてる点もそうですし、エリカトレンブレイ監督はそういう点でどうやって家族や社会を描くべきか、是枝イズムともいうべきシンプルなストーリーに様々な意味をもたらす演出法に、大きな突破口ともいうべきものを感じたのだと思います。

 

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日本には是枝監督の作品が好きな人が多くいると思いますが、そういう方はぜひこの映画を見ていただきたいと思いました。特に万引き家族が好きな映画だという方はぜひ見ていただきたいと思います。

さてそれではレビューにうつりたいと思いますが、一つ問題があります。

是枝監督作品にせよ今回のファンシーダンスという映画にせよ、いくつもの演出がほどこされ重複する意味を持っているのが明らかにわかるのですが、それら全てどういう意味があるかという事を書いたりすると、それは映画の破壊行為以外の何ものでもありません。

 

いわば手術台に映画という身体をのせて、腹を裂いて臓器を引っ張りだしながらこの臓器はどんなものなのか、それを論じてるようなものです。

これほどみっともない事はありません。

 

ただその一方でこの巧みな演出の理解されないのも悔しいしどうしたもんかなと考えたのですが、1番最初の冒頭のシーンのある行動が実はこの映画の成り行きを表しているのだけど、多くの日本人にはわかりにくいところもあります。

そしてこの映画を通して今後この点を理解した上で見ると、これから小説も映画もより面白く、味わい深くなると思うのでその事は言及したいと思います。

 


ただネタバレは多くしないとはいえ、やはりできればこのファンシーダンスを鑑賞した上で読んでいただけたらと思います。

ご注意ください。

それでは簡単なあらすじの紹介とレビューに移りたいと思います。

 

 

 

ファンシーダンス/レビュー

 

 

 

 

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簡単にあらすじを書くと、リリーグラッドストーン演じる主人公のジャックスは妹とその子供、ロキと一緒に暮らしているが、妹がある日突然行方不明になってしまいます。

 


妹の行方を探しつつ妹の子供と一緒に暮らしているが後見人として不十分で義理の白人の父親に妹の娘のロキは行ってしまい、やがて法律に逆らいつつジャックスとロキはネイティブアメリカンにとって重要な文化行事であるパウワウが開催される地に向かって車を走らせるという展開になります。

かなりわかりやすい展開なのですが上記に示した通り、日本人にはわかりにくい箇所と、この事を覚えておけばアメリカの小説あるいは映画をより面白く見れるという事を書いていきたいと思います。


それではまず冒頭でフライフィッシングをしてるシーンがありますが、アメリカにおいてフライフィッシングは映画や小説の世界では神の恵み/森の中で真理を釣りあげるという、意味合いがあったりします。

 


森の中では人間が食べられる食糧がありますし神が与えてくれた御業/みわざである、という事です。小説や映画では森そのもの自体が神の庭、天国として表現されたりします。

 


代表的な映画で言うならばリバーランズスルーイットやテレンスマリック作品のシンレッドライン、ニコラスケイジ主演のPIGなどが挙げられます。

 

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そしてその神の庭というべき天国でここではマスを釣っているのですが、魚を釣るというのは真理を釣るという事になり、実に尊い事をしているという事になります。

 


キリスト教私観ですが、フライフィッシングの発展には釣れる餌釣りではなく、釣れない擬似餌とリールを使って釣る事によって神の導きを感じるという思想があります。

そしてそのヨーロッパ/多くのキリスト教の信奉者の白人からトラックを盗むという行為にジャックス達は移るわけですが、ネイティブアメリカの人々からするとキリスト教支配から逃げるという事を表しています。

 


さらに黒いトラック=闇の歴史を乗せて時代を走り続けきたという事を推察させるし、そのトラックがどこに行くのか、ここの意味合いがわかると、この後のトラック描写が何を意味するのか興味深く見れると思います。

 


このように小説や映画で森を彷徨っていたり何かしている描写があった場合は、天国の意味合いと神の導きの元で、という事を表している場合がとても多いですし、乗り物を長く運転したりロードムービーなんかは乗り物自体が時代や人生そのものを表していたり、色なんかも注意して見ていただければと思います。

乗り物の色が黒ならば闇、赤ならば血あるいは人生、黄色ならば希望や光速、青ならば海や川を連想させる想い出と言った具合です。

 


私がレビューしたPIGというニコラスケイジが主演した映画がありますが、上記に書かれた事を念頭に見るとかなり印象が違うと思います。その記事のリンクを貼ろうかなと思ったのですがネタバレになるので映画の深味を損なってしまうので貼るのをやめておきます笑。ご鑑賞後に読んでいただければと思います。

 

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とまぁこんな感じでファンシーダンスという映画は万事がこの調子でかなり演出がされているのだけど、是枝監督の場合はこの演出はどんな意味があるのか、そればかり気になってストーリーに集中できないという事があったりしたけど、この映画の場合はそこまで集中できない事はなかったです。

 

それはエリカトレンブレイ監督が初めて撮った長編映画だからかも知れませんが、本数を重ねていけば演出が凝ってくると思うので、是枝監督のように演出の意図ばかり気になって集中できなくならなければいいなとも思います笑。

 

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さてファンシーダンスはオクラホマが舞台ですが、オクラホマというのはアメリカの位置では真ん中の少ししたあたりの地域で、ネイティブアメリカンの人々が強制的に移住させられた場所でもあります。

そしてタルサというのは石油の産出される場所でも有名であるし、その石油によって、石炭から石油によるエネルギー革命をいち早くアメリカは取り入れた事によって成功した国でもあります。またタルサでの黒人虐殺は地下鉄道やウォッチメンというドラマでも取り上げられた場所です。

 


これも小説や映画ではあるのだけど、アメリカの地図の真ん中/アメリカの歴史の真ん中にあるという事を示唆させていたりします。

今年はアメリカ大統領選挙がありますが、選挙が近くなるとアメリカを題材にしたテーマの映画が盛んに制作されたりしますが、オクラホマネブラスカ州など中西部で物語が展開していく映画などは、地図の真ん中=歴史の中心と演出表現されたりします。

昨年配信されたAmazonプライム映画のFOE/もっと遠くへ行こうという映画もネブラスカが確か舞台でしたが、アメリカの真ん中にある集中ですから、このような演出表現がされていました。こちらの映画もいずれレビューしたいなと思います。

 

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とまぁこんな具合でちょっと日本人にはわかりにくい演出表現の事を指摘させていただきましたが、これだけでもかなりわかりやすくなると思いますし、今後の見るあるいは読む小説や映画の手助けになればと思います。

おそらくこの事に気づくとジャックスの服がなぜこのような色合いなのか、ロキという名前はなぜなのか、少し調べたり、考えるとわかるのではないか、と思います。

 

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今回、主役のリリーグラッドストーンはとても素晴らしかったけど、不思議な透明感に溢れた俳優だなと思いました。

非常に重い題材を扱っているけど、彼女の存在感と透明性がなにか少しフワリと軽くさせるというか透明感になにかあふれているというか。

 


静かながら主張性があり、このような現実がある事を認識しつつ、その踊りそのものがファンシー/空想的でありながら回り続ける普遍性がずっとある映画だなと感じました。

というわけでいかがでしたでしょうか?最近は知識マウントという言葉もあるみたいで私自身のブログそのものが知識マウントに溢れているかも知れませんが笑、これからも目立たず記事をポツリポツリ置いていく感じで発信していきたいと思います。

 


5段階評価

 


個人的満足度:🌟🌟🌟🌟

 


オススメ度:🌟🌟🌟🌟

 

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ちなみにフライフィッシングは神の導きを辿るという表現がありましたがその後、釣り道具の技術発達によって魚が沢山釣れるようになり、そのような宗教的思想は薄れて、代わりにゲームフィッシングという概念が生まれました。

それは近々リバーランズスルーイットという映画紹介をしたいと思いますので、その記事で詳しく説明したいと思います。

 

 

 

36.Netflix映画 バルド/BARDO

前回の記事で百年の孤独を取り上げました。南米はメキシコ出身の監督、アレハンドロ・イャリトゥ監督バルドを取り上げたいと思います。

 

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アレハンドロ・イニャリトゥ監督は21グラム、バードマン、レヴェナント、バベル、そしてビーティフルと名作を数多く作った監督として有名です。

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私も何度も見返している作品ばかりでベスト映画50本挙げろと言われたら、少なくとも上記にあげた作品は全て入るw。今回のバルドもそうだけと、やっぱり凄い監督だなと思うし、今回の映画ほど監督自身の人生を投影した作品はなく、紹介するにあたって気づいたのは、アレハンドロイニャリトゥ監督の特集もいつか必ずやりたいと思います。

この前の記事を読んで南米の歴史をある程度認知した上でこのバルドを見ると、面白いというよりも興味深く見れると思います。

 

私自身このバルドを鑑賞後には監督自身のルーツと苦悩を感じたし、この点ではやはり最もアレハンドロイニャリトゥ監督作品の中では異端でありながらも、最も見返したくなる映画となりました。

 

監督自身、ガルシアマルケス百年の孤独に影響を受け、マジックリアリズムという手法で自身のルーツを語るというのは大いなる挑戦であり、様々な作品を経て遂に立ち向かう、というような気概で制作したのではないかと思います。

 

南米固有の文明があり、スペインやポルトガルの占領があり、その植民地支配からの脱却、しかし独裁者の誕生による虐殺に、さらにアメリカ資本主義の抑圧という血生臭い歴史の中で生き残った人でもあり、それを一本の映画にするには相当な覚悟が必要だったと思います。

アメリカやヨーロッパのような語り口ではダメなんだ、そこから脱却して新たな物語を紡いでいかなければ、私達の精神は自由にならないのだ。

 

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映画を見ながらそのような声が聞こえてくるようでした

故にマジックリアリズムを通して見事な一本の映画を作り上げたと思います。

という訳でここからレビューにうつりたいと思います。できれば鑑賞後にご覧いただければと思います。

 

なお、DUNEパート2の記事でも南米の歴史について語っていますので百年の孤独とふせて読んでいただければ尚、この映画の奥深さがわかると思いますのでぜひご覧ください。

 

 

https://spiralout.hateblo.jp/entry/2024/04/04/160931

 

バルド/BARDOレビュー

 

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不確実性の記録というセリフがあったと思うけど、まさにそのセリフ通りの映画でした。

流れ者/移民をテーマにした作品が多いイニャリトゥ監督。今回は自身の半生をあてがいながら、自分の育ったメキシコの歴史も同時に遡りつつ、摩訶不思議な世界観で展開していく。

監督はメキシコの地で成長してきた。そのメキシコの歴史にはメソアメリカ文明という優れた文明があった一方で、乾燥地帯であるが故に雨乞いの儀式などをして生贄や人の肉を食べたり捧げたりする文化があった。今ではそういう文化は看過できないわけです。
そして皮肉にもそのような看過できない文化を終わらせたのはスペイン人の襲来で、一気に侵略されて滅ぼされた歴史がある。

生贄を捧げるのは神のため。スペイン人が現地民を殺していった理由はキリスト教こそが真の神で、それ以外は邪教であり歯向かう者は神のために抹殺するという理由でした。
双方共に神のためといって殺りくをしていたわけで、その血がメキシコの地に沁みており、かつ監督自身の身体にもその血が流れている。

 

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常にその歴史が自身の記憶にもあり、混乱している。かつ今も人々は安定した生活をするために流れてゆく。悲惨な記憶/歴史が続くにもかかわらずメキシコから離れると故郷が美しく見えてどうしても思い出を補正してしまう。

メキシコの風土を全身で浴びてかつ呼吸して生きてきた記憶があるが、幼少期から同時にここではないどこかへ行きたいと思っていた。
映画や音楽を通じて夢中になって頭の中で世界を作り上げていた記憶もある。そしてアメリカでも映画を作り、数多くの賞を受賞した記憶もあるが、あれだけ憧れていた地なのにどうしても疎外感を感じ、流れ者として存在している。

メキシコでもアメリカでも自分はよそ者である。どこにいってもそれは変わらない。歴史が、自らの体験の記憶と頭の中で描いた世界の記憶がごちゃ混ぜになっていて、どちらも正しい記憶として存在している。

記憶とは脳科学で言うなら思い出すのではなく、思い返すと過去の出来事が新しく補正されて作り出されるという感じです。短期記憶と長期記憶という具合に分類されるのですが、今回のイニャリトゥ監督は、記憶というものの曖昧さを表現してると感じました。

核心に迫るところはやはりルイスとの屋上のやりとりでしょう。イニャリトゥ監督の想いが反映されてると感じました。

もう一つ、南米の自然風景はとても壮大で奇怪と言えばいいか。魔法をかけてファンタジックな自然風景が広がっているというよりも、まるで魔術/呪術をかけて奇々怪界な自然風景が広がっているという感じです。
到底、日本では見られない風景があって圧倒されます。美的感覚も違うし、生命の重みがまるで違う。あちらは暮らすと軽くなるし、圧倒的な風景の中に妖精やら魔物やらがいてもおかしくない感覚になります。


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冒頭の砂漠を歩きながらやがて飛ぼうとするけどなかなか飛べないというシーンが印象的でした。

面白いか面白くないか、理解できるかできないという価値観ではなく、妄想も自分が歩いてきた人生も同じように記憶として存在してるという事を映像にしたのだと感じました。

繰り返しになりますが、個人的にイニャリトゥ監督作品では21g、バードマンと同じくらい好きな作品です。

 

ぜひ百年の孤独、DUNEパート2の記事を読んでいただければ確実に鑑賞後の感じ方が変わると思います。

アレハンドロイニャリトゥ監督自身のルーツ並びに南米の歴史の苦しみを少しでも理解していただければと思います。

 

5段階評価

 

個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟

 

オススメ度:🌟🌟🌟🌟

34.ドラマ true detective シーズン4

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今回はU-NEXTにて配信されているドラマ、truedetectiveシーズン4のドラマの紹介をしたいと思います。個人的上半期ベスト2位に選んだ作品です。

 

個人的にラストの意味はどういう事だったのか、具体的なネタバレレビューを最後にしたいと思います‼️とにかく昨年から配信される日を待っていた方も多かったのではないか、と思います。非常に人気の高いドラマ、true detectiveに期待を裏切らない出来でした。

 

まずは2度3度ブログで指摘してきましたが上シーズン4のポスター/画像は、2人の警官が凍った湖面をライトで照らしています。


これは見ようによっては見ている側の私達をライトで照らしてともとれる。凍った湖面/私達視聴者の現実が凍ってるともとれるし、私達/羊たちが沈黙してるという事を指してるかのようです。ナイトカントリーという意味も考えてみると今年アメリカの大統領選がありますから、かなりそこも意識してると思います。さらにもう一つ意味があるように思える。
ジョディフォスターの代表作ともいえる羊たちの沈黙

 

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この作品はいわばニーチェの有名な言葉、私達が深淵をのぞきこむ時、深淵もまた私達をのぞいてる、という事をテーマにしたかのような映画です。


このtruedetectiveのシーズン1でも同じようなテーマ性がありますし、このドラマもポスターでジョディフォスター演じる警察署長がライトを照らして深淵を覗いているという事がうかがえる。

 

 

分断されたかのような民族的価値観、そして格差社会、歴史修正という名の根拠のない暴論の闇が覆い尽くしているかのような状況をジョディフォスターもかなり意識しつつ、今回再び羊たちの沈黙を意識しながら制作したのだと思います。

アラスカには私も釣りで一度でも訪れた事がありますが、1990年代にアザラシ漁を禁止するように呼びかけるデモがヨーロッパの10代を中心に巻き起こり、これが大きなうねりをあげて自然保護団体や動物愛護、そして政治家を巻き込んで一気に国連で厳しく取り締まられるようになり、漁そのもの自体をやめる人が多くいました。
船で網を引っ張り一網打尽のごとく漁をするわけでもなく、穴から出てきたアザラシを銃で撃ち取るくらいの狩猟でしたが、土着的に根づいた文化を否定されて、酒、ドラッグ、暴力が蔓延してるような状況がかなりある、とツアーガイドが言っていて、複雑な気持ちになったのはとても憶えています。

 

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かつてマタギ/猟師は冬山に入り、猛吹雪になるとその寒さと暗闇の中で錯乱状態になって風が女性の悲鳴に聞こえたと言われ、山の神は女性と言われていました。
またホワイトアウトになると、視界は暗闇でもないのに真っ白でなにも見えない状況が、脳が誤作動して平衡感覚が狂い、立っていられなくなったりすると聞きます。
北海道出身でそれに近い事は経験した事はありますが、除雪車を運転する方が一度、猛吹雪で行方不明になった人を発見した時に、その人は木にしがみついて錯乱していたという話を聞きました。
車から離れて近隣の家に助けを求めていたら訳がわからなくなり、木が人に見えたという事でした。
アラスカは北海道よりも過酷な自然環境です。その上でこのドラマを見た時にナヴァロを演じたカリレイスの目に、その身体に、実に苛酷な自然を生き抜く姿と、アラスカそのものを体現していたと思います。

 

俳優で最も好きな人であるジョディフォスターも素晴らしく、叫び声を聞くシーンは羊たちの沈黙のあるシーンを思い出してサービス旺盛だなぁと思いつつ、とても嬉しかった。なにより彼女がまたフロントラインに立ったかのようでこのドラマを通して胸が熱くなりました。
まぁ、このテーマで映画ではなくドラマにしたというのは、少し以外でしたが。
ホラー演出がところどころあるので万人向けではないかも知れませんが、本当に期待を裏切らない作品でした。シーズン5も楽しみです。それではここからはラストの私なりの考察とネタバレを含むレビューとなりますので、ご注意ください。

 

 

 

 

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ネタバレレビュー

 

まずクラークという名前は書記や聖職者という由来があります。クラークの顔はイエスキリストに似ています。そのクラークの氷の穴、洞穴で会います。

エスキリストは十字架につけられて処刑されて三日目に死人から蘇る、氷の洞穴というのは私達の現実が凍ってる/沈黙してるという事ですし、その凍った現実を作り出しているかのような、陰謀論の神といえばいいか、そのクラークを洞穴から出してテープで貼り付けて処刑するかのような流れになるという事と推察しました。

 

彼らは遺伝子🧬を研究してるという事で、遺伝子/噂や陰謀論が広まっていく事とかけてるのではないか、と思いました。

そして清掃員、掃除をして綺麗にする事と世の中をクリーンにする事とかけて、闇夜の後に昇る太陽の名前を持つ者に追い出されて凍ってゆく、という意味があるのかなと考えました。

 

 

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ジョディフォスターが羊たちの沈黙を引き合いに出してまでこの世の中を憂いているのがわかるドラマでした。ぜひご覧ください。

 

 

32.U-NEXT 配信ドラマ ザ・レジーム

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今回はU-NEXTで配信されているザ・レジームの解説、レビューをしていきたいと思います。前回の上半期ドラマランキングでNo. 1に選びました。

非常に重厚でありながらブラックユーモアに溢れた作品でワンシーズン限り、いわゆるリミテッド部門では間違いなくエミー賞の有力候補である事は間違いありません。

また主演女優賞でもケイトウィンスレットはノミネートされるだろうし、おそらく1番の有力候補と思われます。ただどうやら日本ではあまりこのドラマは見られてないようです。

日本と西洋ではお笑いの質と言えばいいか、そこは確かに違うので理解出来ない部分もあるかと思います。今回はこのドラマを通して西洋のコメディの質や伝統的な部分の解説をしながらこのドラマの魅力を伝えられたらな、と思います。

では早速いきましょう。

 

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1.西洋のコメディの質

 

コメディの歴史はテレビのない時代、舞台劇から始まります。かつて民衆は王族や貴族に対する不満を舞台劇にぶつけたりしますが、直接的に王族などを笑いにすると処刑されかねないので、ギリギリなラインを狙っていきます。

豪華絢爛な城で暮らしながら贅沢三昧に過ごす王族達も、やってる事は庶民と変わらず、いかにくだらない会話としょーもないジョークを言っているか、そこにブラックユーモアをいれて、ストーリーの音程は微妙にハズレてはいるのだけど、ハズレてもいないというラインを狙ってくるのが特徴だったりします。

もちろん爆笑ネタのオンパレードのコメディもあるのですが、お笑いには様々なタイプがあります。

日本にも漫才、やコント、一発ギャグなど様々なタイプがあるように、コメディにも様々なタイプがある。

こちらのドラマは言うならば民衆の事などなんとも思っていない女王の話なので、伝統的といったら違うかも知れませんが、爆笑ネタで構成するのではなく滑稽な会話と愛想ばかり振る舞う人間達のおかしみを楽しむタイプのコメディです。

そしてもう一つ重要な事を念頭にして見てもらえればと思います。

 

それは遠くから見ると喜劇で、近くで見ると悲劇というのが基本的である事。

 

この基本に添いながら、ドタバタな国家をドタバタしながらハズしているんだがハズしてない、奇妙だがとてもリアルな何重にも意味がとれるブラックコメディ/人間群像劇になっています。

 

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それもケイトウィンスレットのあの演技力があってこそ。
タイタニックで有名になった彼女ですが共演したレオナルドデカプリオは、キラーズオブザフラワームーンで人間力はないが、どこか憎めない男を演じていました。
ケイトウィンスレットもまた政治家の資質はあるが、肝心な人間力はなくて惚れた男の言うことを聞いてしまう役で、この偶然もまたちょっと面白いと思いつつこの金持ちと政治家、比較的に社会の優位に立ちやすい立場のの空っぽな人間のアホな振る舞いを楽しむという喜劇と、それに振り回される民衆の悲劇を見るというのが笑いながらも考えるように作られているコメディ作品となっています。

 

2・レジームの歴史的背景

 

このドラマを楽しむために三つほど歴史の事を書きたいと思います。
まずは国としては北朝鮮+ロシア+東ドイツのような国に、ケイトウィンスレット演じるエレーナはイギリスの鉄のカーテンと言われたサッチャー首相が牛耳っている状態といえます。

 

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よくあんなにサッチャーを見事にモノにしているなと感心しましたが、サッチャーは政治家としては良くも悪くもずば抜けていて、イギリスの復興にはとても尽力した人物ですが、その人気ゆえに周囲の人間の言うことを聞かず、独断的に全てを決断していき、最終的には議会で右腕の側近に、あなたが何を考えているかわからない、と突きつけられてサッチャーはショックのあまり腰を抜かして呆然とした、という出来事がありました。

その関係性がこのドラマにも投影されてます。

 


またカール大帝という名前が出てきますが、ローマ帝国ゲルマン民族の大移動によって滅ぼされ、ゲルマン人中心のフランク王国という国ができます。カール大帝は自分の権力をより強固にして領土を広げようとします。

 

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そして新興宗教であったキリスト教ゲルマン人にも幅広く信奉されていたので、キリスト教以外の宗教は邪教でそれ以外の宗教を信じる人や地域を討伐していきます。
カール大帝キリスト教の守護者として勢力を拡大する事が成功したし、ローマ教皇のいるバチカン宮殿/カソリック教会にとってもカール大帝が勢力を拡大する事によって布教活動と信者が増えるという事で、一気にカソリック教会の存在感が大きくなりました。

カソリック教会またはローマ教皇カール大帝の関係性とエレーナとハーバート/her birdが重なります。 

 

そして三つ目は農業とウクライナ危機。社会主義共産主義というのは利益の分配を均等にするという事で王族、貴族、聖職者の土地を再分配して農民に返した経緯がありました。
しかし土地の特徴は様々で、広大な土地で作物をつくる北海道と小さな土地を有効活用する他の県とは実情は異なります。
労働条件そのものがそれぞれの地域の特徴によって異なるのに収入の均等化は難しく、中国やロシアといった国ではなかなか農業政策は滞っている実情があります。

ウクライナ古代ギリシャ時代から、少なくとも3000年前から広大な穀倉地帯で食糧確保の争いの地でした。ロシアは寒冷地帯でなかなか農業の発展とその政策でうまくいかないのでウクライナを再び侵略した経緯があります。
さらにヨーロッパもウクライナの小麦に依存している。ヨーロッパの農業者の平均年齢は60歳以上で、つまり後継者がいなく日本もそうですが、その点では農業政策がうまくいっていません。ウクライナがロシアに統合されたら、世界に多大な影響を与える事になる。

 

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プーチンはそこを狙った。

常に食糧問題がつきまとうロシアにおいて、先進国では農業衰退がいちじるしい上に、何も対策せずに特にヨーロッパでは電気自動車の開発に完全にシフトして、農業で使う土地を風車や太陽光パネルで敷き詰め、ヨーロッパ経済を高める政策をとっているわけです。

非常に世界情勢と歴史をしっかり踏まえた上で作られている。特に第3話はとんでもない出来栄えだと思います。

 

3・最後に

 


以上の事を踏まえながら見るととても面白く見れると思います。ここまで的確にとらえながら人間の叡智を結集したかのような豪華絢爛な城の中で、相も変わらず人間は音程がズレているような会話をしていて、滑稽で喜劇でありながら悲劇的でもあるこの物語をこんな短期間で作れるHBOは他のドラマを制作する会社とは別格だなと思いました。

甜菜はビートと言って砂糖の原料です。化学肥料の高騰で日本でも軒並みビートを作る農家が激減して砂糖を作る工場が潰れたりしています。
砂糖の作る過程ではとんでもない異臭がします。甘い話には裏があると共に、臭いもつきまとう。
私達の身近にもあのような国はあるし、駆け引きをするアメリカもいる。
そして一体人間は何にすがりついて生きているのか。

上半期ドラマで個人的には将軍/shogunと共にNo. 1作品です。

 

6話と短い作品なのでぜひご覧ください‼️

 

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