今回はAppleプラスで配信されているシュリンキングを紹介します。予告はこちら⬇️⬇️⬇️
妻を亡くしたセラピストが立ち直ろうとするコメディドラマ。30分10話。
毎週毎週配信されるのを楽しみにしていました。実に軽妙なタッチで繰り広げられるストーリーが笑えたし、他の登場人物もとてもキャラクターが立っていて良かったです。
1話目で主人公が隣の庭の生垣に生えてる木かツタに引っかかって動けなくなっていて、アンタいつまでそこにいるの?というやりとりがこのドラマの象徴的なシーンだなと思いました。
絶望に暮れてるなら暗く光の差し込まない森/人生をさまようような演出をしたり、水/思い出に浸かって溺れることによって主人公がボロボロである事を示唆するけど、森ではなくて隣の庭の生垣に引っかかって動けないという演出そのものがとてもライトで笑えたし、安心して見れるドラマとしてその後もゆっくり落ち着いて見れることができました。
特に爆笑したのはフィービーブリジャーズの曲を聴きながら自転車を走らせるシーンですね。曲そのもの自体が過去や執着など捨てて走り出そうというテーマの曲で、その通り走り出すけどその後の顛末が本当に良かった。あとジャパニーズブレイクファストというバンドのネタも良かったですね。
アメリカも日本と同じように高齢化社会に突入しています。ここ最近はNetflix、HBOなど高齢化社会をテーマの一つにして制作されてるドラマが多くなっていると感じます。主人公の娘、主人公、そして上司であるハリソンフォードの高齢者、それぞれ若、中、高齢者の抱える悩みや不安をあぶりだしながらそれぞれの年代にも見られるようなドラマ作りのうまさを感じました。
アメリカのコメディアンやコメディドラマは下ネタのジョークが野暮ったかったり、下品すぎたりするけど、このドラマはとても下ネタの使い方も良くて、女性同士の会話からハリソンフォードが飲む水筒の形まで、実にうまかったし大爆笑の連続でした。本当に女性同士の会話とテンポが絶妙で面白くて、実はこの2人が暗くなりがちなテーマを重くなくしつつ、それでいてドラマを明るく前へ前へ進めています。
最も好きなドラマの一つ、Amazonプライムのコメディドラマ、フリーバック並みのうまさがあったと思います。
シュリンキングを見た方にはフリーバックもオススメです。イギリスとアメリカのコメディの質の違いもわかると思います。
シーズン2も決まり、おそらく2023年のエミー賞の争いにも必ず絡んでくるでしょう。是非見てもらいたいドラマです。
しかしジェシカウィリアムスに惚れました。彼女は最高。あの笑顔といい軽妙なやりとりといい、際どい台詞でも全く雑味がない。今後彼女が出演する作品はチェックしたいと思います。
星5つに対しシュリンキング
個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟
オススメ度:🌟🌟🌟🌟🌟