今回はゴールデンウィーク中に楽しめる映画を2本紹介したいと思います。予告編はこちら⬇️⬇️⬇️
この2本は手に汗握り、不可能だと思えたミッション／計画を実行する映画です。一本目はトップガン／マーヴェリック、そして2本目はAmazonプライムの13人の命という映画です。
まぁ映画が好きでアクションとか見てる人ならばトップガン/マーヴェリックはとっくに見てる人が多いと思います。このブログではドラマと映画を中心に紹介するブログですから、やっぱりそうなるとトップガン／マーヴェリックはいずれ紹介する事になるし、このゴールデンウィーク期間中に見るにはうってつけの映画ですから紹介したいと思います。
ただこちらはフィクションの映画ですが、Amazonプライムのオリジナル映画、13人の命はそうではありません。現実に起きた事件を丁寧に扱った映画です。それも結果はわかったとしても、その無謀でどう考えても実現不可能なミッションです。誰もが同じ立場ならば頭を抱えるでしょう。しかもハラハラドキドキしながら最後は静かな感動が待っている。あまりこの映画を見られてないのでぜひこの機会に見てもらえればな、と思い紹介したあと思います。
フィクションとノンフィクション、同じスリルでもそのスリルの質が違う。しかもその手のジャンルでは満点に面白い。ぜひこの2本の映画を堪能していただければと思います。
✖︎ちなみにトップガン／マーヴェリックはストーリーの細かなネタバレはしませんが、どのような映画かという事で結末部分がわかってしまいます。ご注意ください。
☆トップガン／マーヴェリック☆
この映画は今まで自分が見てきたアクション映画でもトップクラスの映画であると共に、トムクルーズが例え時代が変わっても俺は絶対に諦めないと高らかに宣言し、また時代に挑むドキュメントでもあると思いました。
もう無人飛行機の時代がくる。お前らはお払い箱だ、といきなり宣告されます。これは映画において、CGを使う事によってなんでもできるようになりつつある。リアルにこだわるのはやめてもいいのではないか、と言ってるようにも聞こえるし、また映画を観る側の環境も変わりスマホで見る時代になったのだから、もう映画館鑑賞だけを見据えて映画製作なんてやめたらどうだ？と言ってるようにも聞こえました。
それに対してトムクルーズも環境の変化はわかってるし、あらがっても時代はひっくり返る事はないのは重々承知している。
でもそれは今日じゃないだろ？と言い放ち、だったら本当にリアルにこだわった映画を見せてやるよと言わんばかりにトップクラスのパイロットもとい、後輩の俳優を集めてしごきまわす展開になると。
映画製作そのものが困難なミッションである、リアルにこだわるだけ危険は倍増するがそれでもこだわるのは何故か？自らトムクルーズが乗り込みミッションは本当に成功できるのかを見せつけるシーンは、本当に胸を打たれました。
どのくらいの重力がかかっていたのかはわからないけど、トムの顔がリアルにゆがみ、辛さが全面に出ている。やっぱりこの緊張感はリアルでなければいけないし、安く自分を切り売りする気は毛頭ないし、そんな映画は作りたくないと自ら体を張って操縦するトムにちょっと涙が出そうになりました。
データー収集ばかりに明け暮れ、ヒットしない理由を探し責任転嫁ばかりする映画会社にむけて、できない理由ばかり考えてないで面白いと思った事感じたらそこに向けて突っ込めと言ってるようだったし、安い映画に酔ってると安く自分を消費するという事をあらためて思いました。
鍛え抜かれた後輩を引き連れて空を飛んでゆく。
酒場でビリヤードをやってるシーンは、ハスラーを思い出したし、ポールニューマンが次はお前だとトムクルーズに託したように、この映画を通じて映画人に向けてまだまだ終わりでないとメッセージを伝えつつ同時に後輩達に託しているのだと感じました。
そしてヴァルキルマー。個人的にデニーロとアルパチーノが出ているヒートという作品が大好きで、ビデオもDVDもあったしBlu-rayも持っていますが、ここでのヴァルキルマーが大好きでした。彼が出てきて声を振り絞った時に落涙してしまいましたねw。
難しい人間関係と過去のトラウマ、そこにミッションに向けての演習やミッションを通じて克服していくストーリー展開は、わかりやすくもよくできた脚本だと思います。コメディ要素も上手くハマっていました。
最後の夕陽を自由に飛ぶシーンが1番印象に残りました。
夕陽は時代の終わりを示唆させるし、またキリスト教の神の栄光と重なります。その中を光を浴びて飛んでゆくショットはとても感動したし、また時代は変わろうとも人の想いは永遠で、これだけは変わる事もなくそこには本当の自由があり、どこまでも飛んでいるのだ、と言っている感じがしました。
最初から懐かしいシーンで胸がいっぱいになりそこから見事な演出とカメラワークの連続で一瞬たりとも目が離せなかったです。
正直、レインマン、7月4日に生まれて、アイズワイドシャット、マグノリア、コラテラルは良い作品だけどミッションインポッシブルや他の作品はどれも一緒の事ばかりやってないかと冷やかし目線でいたけど、確実に間違っていましたね。
今度やるミッションインポッシブルは必ず劇場で観るし、こうやっていまだに身体をはって制作し続けるトムクルーズには敬意をはらいたいと思います。
ありがとうそしてごめんなさい、トムクルーズ。
最高の映画体験でした。
トップガン／マーヴェリック、星５つに対し
個人的満足度:🌟🌟🌟🌟🌟
オススメ度:🌟🌟🌟🌟🌟
引き続きAmazonプライムオリジナル映画、13人の命の紹介をします。
