今回はブラットピット×ジョージクルーニーの両主演で話題の映画作品、WOLFSの紹介とレビューになります。
予告編はこちら🔽🔽🔽
https://youtu.be/wLJUPjiRbAM?si=Ma_ojDs0KKc7qRja
おそらく映画好き、少なくとも年間10本以上は映画館で鑑賞したり、年間30本以上映画を鑑賞する人ならば、この話題作品については知っていると思います。
昨年からブラットピットとジョージクルーニーがタッグを組むという事で話題になっていましたが、急遽AppleTVプラスのみの配信に切り替わってしまいました。やっぱりこの判断には落胆する人は多かったと思うし、映画が完成する前にちゃんと発表すべきだったのではないかと思います。
やっぱり配信のみとニュース記事を読んだ時は私も驚きました。
ブラットピットとジョージクルーニーというドル箱スターであり、彼らの出演作品はそれなりに質も高いので、映画好きならば誰もが期待したと思います。
それが公開されないというのは、よほど出来が悪かったという風に勘繰られても仕方ないのではないかと思いました。
それで今回、配信されてしばらく経っていますが、いざ鑑賞しました。
結論から言うと質としてはとても高いのだけど、映画館に一本、二本しか鑑賞しない人が見て面白いか、と言われたらちょっと難しい、中ヒットは飛ばすだろうけど、大ヒットにはならないかな、という実感を持ちました。
でもオススメしないかと言われれば、ダントツにオススメします。少なくとも映画好きな人ならば、ある背景さえおさえて見るととても楽しめる作品だと言い切れます。
というわけで今回はネタバレはしませんが、ストーリーの背景にある事実を知っておくと楽しめるので、簡単なあらすじと背景に隠された事実を書きたいと思います。
なお、ネタバレはしないようにしますが、隠れた背景について書くと本質的なところでストーリーがわかってしまう可能性があります。
何一つ知りたくないという方は、鑑賞後に読んでいただければと思います。
♾️WOLFSのあらすじとストーリーに隠されたもう一つのストーリー♾️
ほろ苦さがありながらも実に美味しいコーヒーを飲んだような作品でした。
それではさっそくあらすじについて紹介します。
ある有名な高官が不祥事を起こしてしまいます。それでライバル関係にある2人のフィクサーが呼び出されます。
しかしこの不祥事がとても厄介で下手をしたら2人共死んでしまう事になりかねない。こうして2人の長い夜が始まるという内容です。
七転八倒続きで災難が降りかかるドタバタコメディですが、非常にシャレと皮肉がうまい具合に混ざり合って楽しめました。
ただこのストーリーのみ追いかけていたらそこまで面白く見れないのではないか、と思いました。ここでこのストーリーに隠されたもう一つのストーリーの事を言及したいと思います。
この映画を一言で言うならば、クリエイターってのはホントに辛いんだよと、辛苦を吐露してる作品だという事です。
ブラットピットとジョージクルーニーの現状を書きたいと思います。
ブラットピットもジョージクルーニーもそれぞれ映画/ドラマ制作会社を出資あるいは経営をしています。お互いスタンスは違いながらも会社経営の資金稼ぎのためにもメジャー映画会社の高額なギャラを得て出演しているところがある。
出演するからには映画をヒットさせてマフィア、、ではなく映画会社の利益をださなければいけない。そしてドラッグ/快楽を求めるような映画を見る人々の心を満足させなければならない。
俺たちはそんなメジャー会社とわがままな観客の板挟みで、双方を満足させる掃除屋稼業のようなものだ、という彼らには首が回らない現実がある。
わがままな観客とは自分が裸の王様である事をわかってもいないし、映画もわかってもいないのに、わかったフリをしてあーだこーだ言ってる私のような人間の事ですね。
暗中模索、いつまで経っても暗闇は抜け出せないし、この先どうなるかもわからないというのがブラットピットとジョージクルーニーの現状でもあると。
この点を踏まえてみるとより味わい深く見れるかなと思います。
これは仕事映画でもあり、自分自身に置き換えて見られる映画でした。映画業界だけでなく、それぞれの業界で、どんなサラリーの世界、あるいは物を売る世界でも結果ばかり求められ、消費者のわがままに最後の最後まで付き合わされるわけですから。
物を売っても、こういう物だと言っても話が違うと言われたり、上司は責任ばかり押し付けて知らぬ顔をするのは一度二度だけではないというのは、誰もが働いたら経験する事ではないか、と思います。
結局はその戦いは働いている限り続いていき、暗中模索な、真っ暗な人生が続いていく。
この暗闇から抜け出して朝の光を浴びるのは、戦い続けなければいけない。
そして勝つか負けるかではなく、常に挑戦し続け、業界の理不尽な暴力と戦い続ける人間にこそ栄光が与えられる。
この映画を見ながらしみじみ感じましたし、この映画はとても素晴らしい映画だと思いました。
まぁ映画館に行って鑑賞するのは年に1、2回だけという人には面白い作品とはいえないかも知れませんし、配信だけにとどまるというのもやむなしかなと少し思いました。
この作品は続編がすでに決まっています。
Appleの映画部門も今回配信のみにすると、ブラットピット、ジョージクルーニーそして監督のジョンワッツにさらにネタを提供してるようなものだという事はわかっていると思います。
次はリンゴをかじっているマフィアが無茶苦茶に残虐な死に方をするのではないでしょうかw。
続編に期待です。
ブラットピットもジョージクルーニーも大変だけど、ここにきて走り続ける、飛び続けるトムクルーズは凄いなと思いました。
という訳でこの作品の紹介とレビューは以上になりますが、次回はクリエイターは辛いよ作品の第二弾、Netflix映画のザ・キラーの紹介をしたいと思います。
私もNetflix映画は20本近く見ていますが、このキラーという作品は三本の指に入るくらい好きな映画です。多分この映画のある事実に気づいてるのは日本でも私だけではないか、と思います。三日後あたりに記事をアップしたいと思うので、ぜひご覧ください‼️
WOLFS、星🌟5段階評価
個人的満足度:🌟🌟🌟🌟
オススメ度:🌟🌟🌟🌟